毛穴 でお悩みのあなた毛穴 でお悩みのあなた

監修:村上 早織 先生
村上皮フ科クリニック 院長
/ 皮膚科専門医

毛穴が開く原因

皮膚には毛穴があり、顔は、特に毛穴が多く存在する場所です。毛穴には、皮脂を分泌する皮脂腺が付いています。
毛穴が開く原因は、年代によって異なります。
10~20代の毛穴の開きの特徴として、皮脂分泌の過剰によって毛穴に角栓(タンパク質のかたまり)がつまり、毛穴が押し広げられて毛穴が目立つようになります。酸化したり汚れが混ざって黒ずむことがあります。
30代以降の毛穴の開きの特徴は、老化などによって毛穴がすり鉢状に変化し、角栓が詰まっていなくても開いた状態になります。また、皮膚のたるみが進行すると、毛穴が下方向へ楕円形に広がり、たるみ毛穴につながります。

開いた毛穴へのアプローチ方法

10代~20代の若い世代に見られる毛穴の開きには、角栓(タンパク質のかたまり)を取り除くケアが大事です。皮脂そのものが毛穴を大きくすることはありませんが、皮脂分泌が多いと、角栓ができやすいので、皮脂分泌を抑えるケアも大切です。
30代以降に見られる毛穴の開きには、老化した肌を改善するアプローチが必要です。

ことば辞典でもっと知る 角栓 皮脂

主な治療法一覧

痛みやダウンタイム、治療頻度は、お肌の状態により個人差があります。診察の際に、担当医に確認されることをお勧めします。本WEBサイトでの表現は、あくまで一般的な目安です。また、状態が良くなっても、定期的に受診してメンテナンスをすることで、良い状態を継続することができます。

医療機関専売化粧品

費用 痛み

ダウンタイム

使用頻度毎日または2~3日毎

日々の正しいスキンケアで皮脂分泌をコントロールして角栓が詰まらないようにしたり、年齢に応じたエイジングケアをすることが大事です。
化粧品に配合される成分として、AHA(フルーツ酸)やレチノール(ビタミンA)などは、皮膚の生まれ変わりをスムーズにします。また、レチノール(ビタミンA)やビタミンCは、皮脂の分泌をコントロールすることで知られています。日常的に日焼け止めなどで紫外線ダメージを防ぐことも大切です。
医療機関専売化粧品は、お肌の状態やお悩みに合わせてお医者さんに相談しながら使用できるというメリットがあります。美容治療は少しハードルが高いと感じる方でも、医療機関のスキンケアでワンランク上のお手入れができます。

ジェイメック取扱い 医療機関専売化粧品
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塗り薬

費用 痛み

ダウンタイム

治療頻度毎日~2、3日毎
1つの目安として、2ヶ月続けたら2ヶ月休止を繰り返す

薬では、トレチノイン(ビタミンA誘導体)の塗り薬の処方があります。
トレチノインを塗ると、皮膚のターンオーバー(角質がはがれ新しい皮膚細胞に生まれ変わること)が通常よりも速くなり、赤くなったり皮がむけたりします。このような反応は、ほとんどの場合でみられ、続けて塗っていると肌が慣れていきますが、お医者さんに診てもらいながら使用することが大事です。
ヒアルロン酸などのうるおい成分をとどめてくれたり、皮脂の分泌をコントロールしたりする働きがあり、毛穴の目立たないふっくらとしたお肌を育みます。

ことば辞典でもっと知る ターンオーバー 皮脂

イオン導入・エレクトロポレーション

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ダウンタイム 治療頻度イオン導入:1週間毎に3~4回
エレクトロポレーション:2~4週間毎に4回

イオン導入やエレクトロポレーションは、微弱な電気で美容成分を効率よく浸透させる方法です。
イオン導入は、例えば、マイナスイオンの性質を持つ美容成分を肌に塗ってからマイナス極で電気を流すと、マイナス同士で反発し、美容成分が皮膚に押し込まれます。目的に合わせて、ビタミンC誘導体、プラセンタ、アミノ酸などが使われます。
エレクトロポレーション(電気穿孔法)は、特殊な電気の流し方で、細胞と細胞の間に微小な隙間を一時的につくり、美容成分を送り込みます。ビタミンC誘導体などの他に、イオン導入では難しいヒアルロン酸やコラーゲンなども浸透させることができます。
どちらも刺激が少なく、毛穴の目立たないふっくらとしたお肌を育みます。施術時間も10分程度と短いので、はじめて美容治療にトライするという方でも、手軽に受けやすい治療です。

ケミカルピーリング

費用 痛み
ダウンタイム

治療頻度2週間毎に6~8回

古い角質を取り除く作用のある薬剤を塗り、皮膚のターンオーバーをスムーズにする治療です。
皮脂分泌のコントロールにも役立ち、毛穴の目立たないふっくらとしたお肌を育みます。
おうちで使えるピーリング化粧品は、濃度が低めに配合されていますが、医療機関で受けるピーリング治療はしっかりと作用してくれるので、短期間で実感できます。
日本皮膚科学会では、ケミカルピーリングガイドラインを設けており、多くの医療機関で行われているので、美容治療が初めてという方でも比較的手軽に受けやすい治療です。

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光(IPL)治療

費用 痛み
ダウンタイム 治療頻度4~5週間毎に4~6回

光をお肌にパチンパチンとあてていきます。光の熱作用によって、皮膚のターンオーバーをスムーズにします。また、熱刺激によって、細胞を活性化させ、コラーゲン産生を促進させます。
ふっくらとしたお肌を育み、老化によって開いた毛穴の開きを目立たなくします。
治療時間が約15~20分と短く、治療後すぐにメイクができます。
光治療が登場してから20年近く経ちますが、いまだ美容治療の中でも人気が高く、美容治療が初めてという方でも手軽に受けやすい治療です。

Q1:治療は痛くありませんか?
A1:痛みの感じ方には個人差がありますが、通常麻酔の必要はありません。軽く輪ゴムではじくような痛みがあります。痛みに弱いなど不安な方は、事前に担当の医師に相談するとよいでしょう。
Q2:治療後は赤くなりますか?
A2:軽い赤みが出ることがあります。赤みのあらわれ方には個人差がありますが、数時間ほどでおさまることがほとんどです。
Q3:治療期間中に気をつけることはありますか?
A3:日焼け止めや帽子などで、紫外線対策を心がけてください。また、こするなどの刺激を与えないようにし、保湿もしっかりしましょう。その他、医師から指示があればそちらに従ってください。

ことば辞典でもっと知る ターンオーバー

ロングパルスレーザー

費用 痛み
ダウンタイム

治療頻度1ヶ月毎に3回

レーザーを照射し、熱作用によって、皮膚のターンオーバーをスムーズにします。また、熱刺激によって、細胞を活性化させ、コラーゲン産生を促進させ、ふっくらとした毛穴の目立たないお肌を育みます。
使用するレーザーの種類には、ロングパルスのNd:YAGレーザーやパルスアレキサンドライトレーザーがあります。ロングパルスとは、1000分の1秒単位で照射する、皮膚用のレーザーの中では、比較的長い照射時間の装置です。
施術当日は赤みが出ることがありますが、すぐにメイクができます。痛みやダウンタイムは少なく、美容治療初心者から中級者向けの治療です。

ことば辞典でもっと知る ターンオーバー ダウンタイム レーザー

注入療法

費用 痛み
ダウンタイム

治療頻度1ヶ月毎に1回

極細の針で美容成分などを直接注入することで、みずみずしさを保ち、ふっくらとした毛穴の目立たないお肌を育みます。全顔、または気になる部分にポイント的に注入することもできます。
目的に合わせて、ヒアルロン酸、プラセンタ、ボツリヌス菌などを注入します。塗る麻酔で針を刺す時の痛みを抑えながら治療する場合もあります。
治療時間は約30分で、施術当日は赤みが出ますが、翌日からメイクができます。針を刺すので、まれに内出血が起こることがあります。
注入した美容成分は、時間が経つと吸収されるので、キープするために定期的に治療を受ける必要があります。痛みやダウンタイムは比較的少ない方ですが、美容治療中級者向けの治療です。

ことば辞典でもっと知る ダウンタイム

RF治療 ※治療によって異なります。

費用 痛み
ダウンタイム 治療頻度1ヶ月に1回や6ヶ月に1回など

ラジオ波(RF/高周波の一種)を照射し、発生する熱を利用して治療します。お肌を引き締めつつ、老化によって開いた毛穴を目立たなくします。
ラジオ波を使用した治療器には、いくつか種類があります。軽い熱作用で細胞を活性化させ、コラーゲン産生を促進させるものや、強めの熱作用でコラーゲンをキュッと収縮させつつ、徐々に新しいコラーゲンに置き換えるものなどがあります。特に、治療時に対極板というシートを貼るタイプは、皮膚の中へしっかりとラジオ波を届けることができるので、ハイリターンを好む、美容中級者から上級者向けといえます。治療後はすぐにメイクができます。

Q1:治療は痛くありませんか?
A1:痛みの感じ方には個人差がありますが、部位によっては熱感や痛みを感じることがあります。通常、麻酔の必要はありません。痛みに弱いなど不安な方は、事前に担当の医師に相談するとよいでしょう。
Q2:治療後は赤くなりますか?
A2:軽い赤みが出ることがあります。赤みのあらわれ方には個人差がありますが、数時間ほどでおさまることがほとんどです。
Q3:治療回数は、1回でいいですか?
A3:治療によって、1回で実感するものや複数回必要なものもあります。定期的に受けると効果的です。
Q4:効果はどのくらい続きますか?
A4:治療によって、数日~数週間、自己治癒力を活かした治療では、約6ヶ月にわたってコラーゲンの産生が続きます。

ことば辞典でもっと知る RF 高周波

フラクショナルレーザー

費用 痛み
ダウンタイム 治療頻度月に1回を3回

微小な点状のレーザーを照射して、新しい皮膚に入れ替える治療です。痛みがあるので、塗る麻酔をしてから照射します。
レーザーが照射された部分は、傷が治る過程で新しい皮膚や新しいコラーゲンに置き換わります。レーザーが照射されない部分があることで、痛みやダウンタイムを抑え、傷の治りが早くなります。
複数回続けることで、毛穴の目立たないふっくらとしたお肌を育みます。
翌日からメイク可能ですが、治療後は、日焼けのようなほてりがあり、数日から1週間ほどは、肌がざらざらしたり赤みが残ったりします。ハイリターンを好む、美容治療上級者向けの治療です。

ことば辞典でもっと知る 創傷治癒反応 ダウンタイム レーザー

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