監修:秋田 浩孝 先生
藤田医科大学ばんたね病院 皮膚科 准教授
/ 皮膚科専門医
赤ら顔の原因
赤ら顔は、毛細血管が通常よりも拡張し、常に皮膚表面から透けて見える状態です。寒暖差や乾燥、紫外線などの外気の変化で、赤みが強くあらわれます。
毛細血管の拡張は、小鼻や頬など、部分的にみられるものもあります。
血管拡張は、薬の副作用や合わない化粧品の長期使用が原因になることもあります。
赤ら顔のアプローチ方法
一度拡張してしまった毛細血管は、時間が経っても元に戻ることはありません。
レーザー治療が有効ですが、完治は難しく、治療によって赤みを抑えて目立たなくし、再発が見られて気になるようであれば、再度治療します。
緊張や飲酒などで一時的に顔が赤くなる症状には、効果がありません。
脂性肌の方によくみられる肌の赤みは、過剰な皮脂分泌によって炎症を起こす、脂漏性皮膚炎かもしれません。治療法が異なりますので、気になる方は、先生に相談してみましょう。
主な治療法一覧
痛みやダウンタイム、治療頻度は、お肌の状態により個人差があります。診察の際に、担当医に確認されることをお勧めします。本WEBサイトでの表現は、あくまで一般的な目安です。また、状態が良くなっても、定期的に受診してメンテナンスをすることで、良い状態を継続することができます。
光(IPL)治療
費用 | 痛み | ||
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ダウンタイム | 治療頻度 | 4~5週間毎に4~6回 |
レーザー
費用 | 痛み | ||
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ダウンタイム | 治療頻度 | 1~3ヶ月毎 |
ロングパルスのダイレーザーやNd:YAGレーザーが使われます。
拡張した血管部分のお肌にレーザーを照射すると、レーザーは血管内のヘモグロビンに吸収され、熱に変わります。その熱作用によって、拡張した毛細血管を壊します。光(IPL)に比べ、レーザーの方がより強く作用します。
痛みや腫れの軽減、ヤケド防止のために皮膚表面を冷やしながら照射します。治療時間は、治療範囲によりますが、顔の場合で5~20分ほどです。症状によって、治療回数は異なります。
パワーを強めにあてると、効果は高まりますが、紫斑(紫色のアザ)になります。1~2週間ほどで目立たなくなりますが、ダウンタイムが気になる方は先生に相談してみましょう。