社長が解説

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美容医療を受けるなら知っておきたい基礎知識③レーザーって、普通の光と何が違うの?

サイト運営会社 株式会社ジェイメックの会長でありながら、機械好きが高じて博士号(理学)を取ってしまった、西村自らが解説!こちらのコラムは、シリーズ形式でお届けいたします。

第3回である今回は、レーザーは普通の光とは何が違うのか?についてお話しします。

※本コラムは、公開当時代表取締役社長を務めておりました弊社西村が執筆しましたので「社長が解説シリーズ」としておりました。2021年7月より西村は取締役会長となりましたため、一部肩書を修正しております。予めご了承ください。

レーザーは光の一種です!

と言っても、ただの光じゃありません。

前回までに、レーザーは光であること、そして光の性質について紹介しました。それでは、私たちが良く目にする太陽光や蛍光灯などの光と、レーザーはどう違うのか説明します。

レーザーの特徴①単色性

まず、レーザーはひとつの色(波長)でできています。これを「単色性」と言います。これに対して、蛍光灯などから出る透明な光を”白色光”といいます。白色光には本当はいろいろな色の光が混ざっています。先程、述べたようにいろいろな色の光が混ざり合うと、光は白く見えます。

レーザーの特徴②位相がそろっている

そして、光には波のような性質があると説明しましたが、波には山の部分と谷の部分がありますよね。 これを「位相」と言います。レーザーは位相がきっちりとそろっています。普通の白色光、太陽光などの自然光ではいろいろな波長と位相の光が混在しています。

レーザーの特徴③指向性が高い

また、レーザーの特徴として、この光はほとんど広がらず、まっすぐ同じ方向に進むようにレンズを用いて調整することが出来ます。これを「指向性が高い」と言います。これに対して、太陽光や蛍光灯、電球など普通の光は四方八方に広がります。広がらずにまっすぐ進むこと、これはレーザーの大きな特徴です。

まとめると、レーザーとは、「単色つまり1波長」で、「位相」がそろっていて、「指向性が高い」光なのです。こんな光は自然界には存在しませんので、人工的に作り出す必要がありました。

レーザーの使われ方

このようにレーザーは普通の光とは異なる特殊な光と言えます。この特徴を生かして、私たちの生活の様々なところで活用されています。

生活の中で活躍する様々なレーザー

レーザーを使っている身近なものの代表として、冒頭のレーザーポインターをはじめ、CDプレーヤーやバーコードリーダーなどが挙げられます。また、インターネットなどに使われる光ファイバーや、工業用のレーザーカッター、測量器など、科学や工業、情報など、様々な分野でレーザーは活躍しています。

レーザーには種類があります

生活の中で様々なことにレーザーが使われているといっても、すべて同じものではありません。実はレーザーには目的に応じてさまざまな種類があるのです。
美容医療に使用されるレーザー機器については、次回から解説していきます。

(西村 浩之)

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