毛穴

♥0

【医師監修】毛穴の黒ずみは治せる?毛穴が黒ずむ原因や治療法を解説

監修医師:田中 亜希子 先生(あきこクリニック 院長 / 日本美容外科学会認定専門医)

鏡で顔を見たときに毛穴の黒ずみが気になったことはありませんか。毛穴の黒ずみが気になると自信が持てなくなってしまいますよね。対策として気になる毛穴付近を必要以上に力を入れて洗顔したり、角栓を押し出したりしている人もいると思いますが、それらの方法では毛穴がさらに黒ずんでしまう可能性があります。

そこで本記事では毛穴の黒ずむ原因や治療法を解説します。毛穴の黒ずみを解消して、きれいな肌を目指しましょう。

監修:田中 亜希子 先生(あきこクリニック 院長/日本美容外科学会(JSAS)認定専門医)

1. 毛穴が黒ずむ原因は?

毛穴が黒ずんでいると、毛穴が目立ったりより開いて見えたりしてしまいます。しかし、毛穴が黒ずまないように毎日お手入れしても、あまり変化を感じない人もいるでしょう。そこで、毛穴が黒ずむ原因について解説します。

1-1.角栓

角質は肌のターンオーバーの乱れや紫外線、摩擦などの刺激によって厚くなります。角質が厚くなると過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まりやすくなり、剥がれ落ちた古い角質やメイク汚れ、ほこりと混ざってそれらが角栓となるのです。

毛穴につまった角栓は最初のうちは白いですが、放っておくと酸化して黒くなっていき、これが原因で毛穴が黒ずんでみえます。皮脂の分泌が多い人や、毛穴周りの角質が厚く肌が硬い人によく見られます。

1-2.色素沈着

色素沈着は毛穴周りの皮膚にメラニンが沈着している状態です。毛穴の中にある汚れではないので、角栓を取り除いてもメラニンによる黒ずみは消えません。

皮脂の酸化や紫外線、肌を擦るなど皮膚を刺激すると毛穴周りの皮膚が炎症を起こして、シミのもとであるメラニン色素が過剰に生成されます。メラニン色素が毛穴周りに色素沈着すると、毛穴が黒ずんで見えるのです。

1-3.産毛

産毛の断面が毛穴の黒ずみとして見える場合もあります。産毛が原因の場合には、黒ずみを触るとチクチクしていることが多いです。また、角栓が毛穴にふたをすることで、産毛が毛穴につまってしまい毛穴が黒く見えることがあります。

1-4.毛穴の開き

皮脂の過剰分泌により角栓が繰り返しできると、毛穴が拡張して押し広げられ円形に開いていきます。毛穴の開きにより影ができて毛穴が黒ずんでいるように見えるのです。主に脂性肌に見られますが、肌の乾燥により皮脂が過剰に分泌される場合でも起こります。

また、加齢によっても毛穴が開いて、黒ずんで見える場合があります。理由としては、加齢とともに皮膚がたるみ、毛穴の面積と体積が増加するためです。老化によって毛穴がすり鉢状に変化して、角栓がつまっていなくても毛穴が開いてしまいます。

2. NGな毛穴ケア方法

毛穴が黒ずむ原因はいろいろありますが、普段のお手入れで毛穴の黒ずみをケアできます。しかし、洗顔や保湿ケアの方法などによっては黒ずみが余計にひどくなってしまうこともあります。そこで、NGな毛穴ケア方法について解説します。

2-1.角栓を押し出す

爪を立てたり道具を使用したりして角栓を押し出すのはNGな毛穴ケア方法です。このようなケアをすると、肌に傷痕が残る可能性があります。それだけでなく、角栓を無理に押し出すことで毛穴に雑菌が入り、炎症を起こすリスクもあります。

また、角栓をはがして取るタイプのパックも肌に負担がかかるため、使用は避けたほうが無難でしょう。

2-2.洗顔の際にゴシゴシとこする

洗顔のときにゴシゴシと擦ると、肌を傷つけてしまう可能性があるためNGです。肌を擦るように洗顔してしまうと必要以上に皮脂を落としてしまうため、肌の乾燥を招いてしまいます。

乾燥は過剰な皮脂分泌の原因となり、毛穴が開いて黒ずむ原因になりかねません。更に、肌をゴシゴシと擦ると摩擦によって色素沈着が起きてしまい、シミの原因にもなってしまいます。そのため、洗顔は優しく洗うようにしましょう。

2-3.保湿が不十分

肌がべたつくからと、保湿を怠ってはいけません。脂性肌であっても保湿は大切です。保湿を怠ると、肌をうるおすために皮脂が過剰に分泌され、毛穴の開きや黒ずみの原因になります。そのため、保湿は必ず行いましょう。

スキンケアをしても乾燥を感じる場合は、保湿が不十分な可能性があります。高保湿の化粧水や、乳液だけではなくクリームも使用するなど、保湿力のあるアイテムを取り入れることをおすすめします。

毛穴のケアについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

3. 自宅でできる毛穴の黒ずみケア

毛穴の黒ずみが目立つと、肌に自信が持てなくなるでしょう。しかし、正しい毛穴ケア方法を知っておけば、毛穴の黒ずみを予防できます。

毛穴の黒ずみが気にならない肌をキープするために、自宅でできる毛穴の黒ずみケアについて解説します。

3-1.十分な保湿

毛穴の黒ずみは十分な保湿が大切です。黒ずみの原因の一つである角栓は、肌のターンオーバーの乱れからできてしまいます。保湿が不十分だと肌が乾燥してしまいターンオーバーの乱れにつながるので、洗顔後は化粧水や乳液でしっかりケアしましょう。

ただし、化粧水などでスキンケアを仕上げても、肌が乾燥している場合があります。化粧水をつけるときは肌が手に吸い付く状態になるようにして、乾燥を感じる部分には重ね付けしてください。

また、クリームを使って肌の水分が蒸発しないようにする点も重要です。肌のべたつきが気になるのなら使い心地の軽いものを選び、使用量を調整するようにしましょう。

ジェイメックオリジナル 医療機関専売化粧品プラスリストアの公式サイトはこちら

3-2.生活習慣の改善

毛穴の黒ずみをケアするには生活習慣を改善することを心がけましょう。睡眠不足や食生活の乱れは肌の新陳代謝を低下させ、ターンオーバーの乱れにつながってしまいます。夜更かしはできるだけしないようにして、入眠しやすいようにゆっくり入浴したり、適度な運動を取り入れたりすることが大切です。

またバランスのよい食事を心がけてください。お肌をきれいに維持するには、ビタミンやミネラルなどの栄養素を意識して摂取するのがおすすめです。毎日の食事に肉や魚、野菜を適度に取り入れましょう。

4. 美容医療でできる毛穴治療

毛穴ケアを頑張っても黒ずみが良くならない場合は、美容医療で毛穴治療をおすすめします。美容医療で治療すると毛穴の黒ずみに加えて開きやざらつきのケアも行えます。そこで、美容医療でできる毛穴治療について解説します。

4-1.ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは肌の表面に薬剤を塗り、古い角質や毛穴につまった老廃物を溶かして除去する治療法です。余分な角質を取り除くことで肌のターンオーバーを促します。

また、治療により皮脂分泌のコントロールにもつながるため、毛穴の目立ちにくい肌へと導きます。毛穴に古い角質が溜まり黒ずみやざらつきが気になる人におすすめです。

4-2.イオン導入・エレクトロポレーション(電気穿孔法)

イオン導入は微弱な電流を用いて、肌に浸透しにくいビタミンCやトラネキサム酸などの成分を角質層まで浸透しやすくする治療法です。

化粧品を手やコットンを使って塗るだけでは浸透しづらい成分でも、イオン導入を行えば角質層まで届けられます。目的に合わせて、ビタミンC誘導体、プラセンタ、アミノ酸、トラネキサム酸などが使われます。

エレクトロポレーション(電気穿孔法)は特殊な電気の流し方で、細胞と細胞の間に微小な隙間を一時的に作り、美容成分を送り込みます。ビタミンC誘導体などの他に、イオン導入では難しいヒアルロン酸やコラーゲンなども角質層まで浸透させられます。

どちらも刺激が少なく、毛穴の目立たないふっくらとしたお肌を維持します。施術時間も10分程度と短いので、はじめて美容治療にトライする人でも手軽に受けやすい治療です。

4-3.高周波

高周波は電気エネルギーの一種である高周波RF(ラジオ波)を肌の深い部分にまで届けることで、コラーゲン線維を加熱しながら収縮させる治療法です。効果的な肌の引き締めが期待できるため、加齢に伴う肌のたるみによってできた楕円形の毛穴におすすめの治療です。

4-4.光(IPL)治療

光治療は肌に光を当て、光の熱作用で肌の見た目を整える治療法です。熱刺激によって細胞を活性化させるため、毛穴の開きが目立たない肌に導くことができます。

5. まとめ

毛穴の黒ずみがあると、毛穴が目立つ肌になってしまいます。キレイな肌を目指して洗顔などのお手入れをしていても、間違った方法によっては毛穴がさらに黒ずんでしまう場合があるため注意が必要です。

毛穴の黒ずみには正しい方法でお手入れし、それでも気になる場合は美容医療での治療をおすすめします。毛穴の黒ずみをしっかりケアして、きれいな肌を目指しましょう。

毛穴の黒ずみでお悩みの方に!治療が受けられる医療機関はこちらから検索できます。※外部サイトに遷移します。

     

記事一覧に戻る

TOP