ニキビ・ニキビ痕

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ニキビ痕(ニキビ跡)を治すには?原因や治療について知ろう!

監修医師:伊東 秀記 先生(医療法人社団慈泰会 立川皮膚科クリニック 院長 / 皮膚科専門医)

色ムラや凹凸のないキレイな肌は、多くの人の憧れと言えるでしょう。しかし、キレイな肌を目指しているのにニキビ痕が残ってしまったらショックですよね。

毎日肌のお手入れをしていても、肌にニキビができたりニキビ痕が残ってしまうようなら、お手入れの方法を見直すことをおすすめします。

まずはニキビ痕の原因や予防、治療法などを知り、ニキビ痕についての知識や正しいお手入れの仕方を理解することが大切です。この記事を読んで、ニキビ痕のないキレイな肌を目指しましょう。

監修医師:伊東 秀記 先生(医療法人社団慈泰会 立川皮膚科クリニック 院長 / 皮膚科専門医)

1.ニキビ痕(ニキビ跡)の原因は?

ニキビ痕はニキビにより炎症が繰り返し起こることが原因でできてしまいます。

肌に炎症が起こるとニキビ菌と戦うため、炎症の起きている毛穴へ白血球が運ばれます。このときに白血球を運ぶための血管が増え、その結果肌が赤くなります。ニキビ菌と白血球が戦うと、戦いの場となった毛穴の組織が破壊され、コラーゲンが減少してへこんでしまったり、修復するためにコラーゲンが過剰に産生され、硬いコラーゲンの塊ができたりします。

また、炎症によりシミの原因となるメラニン色素が産生され、ニキビを繰り返すことにより茶色い痕が残りやすくなるのです。

2.ニキビ痕の種類

ニキビ痕といっても、さまざまな種類のニキビ痕があるのをご存じでしょうか。ここでは、ニキビ痕の種類について詳しく解説します。

2-1.赤み(ざ瘡後紅斑)

ニキビによる炎症で肌に受けたダメージを修復するために作られた毛細血管により、肌に赤みが生じます。炎症が強かったり繰り返すことで、しだいに毛細血管が増えていき、この増えた毛細血管が肌の赤みの原因となります。

肌の赤みは自然治癒が難しいため、もし肌に赤みができたら放置するのではなく、適切な赤み治療を受けることをおすすめします。赤みを気にして手で触ると肌を傷つけ炎症を悪化させるおそれがあるため、手で触らないように気をつけてください。

2-2.色素沈着

ニキビの炎症により、ニキビのできていた部分が茶色のシミのようになります。

茶色の色素沈着は、ニキビの炎症や化膿により肌がダメージを受け、メラノサイトが活性化され大量のメラニン色素が生成されることでできやすくなります。ニキビができていた部分はターンオーバーが乱れてしまい、古い角質の排出がうまくいかず、メラニン色素が残ってしまいます。これが色素沈着となります。(ざ瘡後色素沈着)

2-3.クレーター

ニキビの炎症が皮膚の真皮の深い部分まで達した場合、治癒した後にクレーター状のへこみができてしまうことがあります。

ニキビによって引き起こされた炎症により、毛穴周辺の組織が破壊され過剰なコラーゲン修復が起こることで、皮膚の表面がクレーターのように凹凸の目立つ状態になります。

炎症の範囲によってクレーターの大きさや形が異なり、アイスピック型やボックス型などのさまざまな種類があります。クレーターはこめかみ・おでこ・頬などにできやすく、一度できると自然に治癒するのは困難です。

2-4.ケロイド

ニキビの炎症が長く続くことで破壊された組織を修復するため、過剰にコラーゲンが作られ、皮膚が盛り上がり、ミミズばれのように赤く硬く腫れあがった状態です。

できやすい部位はフェイスラインやあご下です。ニキビの部分を触りすぎたり、つぶそうとしたりするとできやすくなります。自然治癒は困難なので、ニキビ痕がケロイド状になったら、医療機関での治療を受けましょう。

3.ニキビを予防するための対策

ニキビ痕は一度できたら自然治癒が難しくなります。ニキビ痕のない肌を目指すには、まずニキビを作らないよう予防することが大切です。

ここではニキビ痕を作らないための対策法について詳しく解説します。

3-1.正しいスキンケア

ニキビは皮脂の増加でできやすくなります。ニキビ予防のために、洗顔料をたっぷりと泡立てて、肌を擦らないよう優しく洗うことが大切です。泡のクッションをきかせて、肌を手で触らないよう注意してください。すすぐときはぬるま湯で、しっかりと泡をすすぎましょう。

また20代をすぎると乾燥が原因でニキビができやすくなります。スキンケアは化粧水や乳液で保湿を徹底することが大切です。スキンケアをしても乾燥を感じるなら保湿力が足りていないため、スキンケアアイテムを高保湿のものに変えるといいでしょう。

ニキビを悪化させないノンコメドジェニック対応のスキンケアもあるので、自分の肌に合ったものを選ぶようにしてください。

3-2.正しい生活習慣

正しい生活習慣のためには睡眠やストレス、食生活、便通、ホルモンバランスに気をつけることが大切です。

睡眠は肌の回復に必要なため、睡眠時間の確保や質のよい睡眠を心がけてください。

また、ストレスはホルモンバランスが乱れる原因となります。ゆっくり入浴する、適度に運動するなど、できるだけリラックスする時間を作りましょう。

最後に食事はバランスよく摂取することが大切です。油分の多い食品を取りすぎたり、食事内容が偏ったりすることがないように気をつけてください。食生活が整えば便通も良好になります。腸内環境が整うことで、ニキビができにくくなるでしょう。

3-3.それでもニキビができてしまったら…肌を必要以上に触らない!

ニキビが気になっても、必要以上に肌を触らないことが大切です。肌を触ると、ニキビがつぶれるおそれがあります。また肌への刺激となり、炎症が悪化したり繰り返したりしてニキビ痕となります。そのほかにもマスクや枕の擦れ、頬杖なども刺激になるので注意が必要です。

またマスクについて、ニキビができやすくなったと感じているときはウレタンや布素材のマスク、マスクと口の間に広めの空間ができる形状(ダイヤ型マスクなど)のマスクや空間を作るサポートアイテムは使用しないほうが良いでしょう。マスクの中がこもりやすくなり、蒸れによってさらにニキビができてしまう可能性があります。ニキビができやすい時期は一般的なプリーツ型の不織布マスクで、擦れを低減する必要があれば1枚ガーゼを挟むなどの工夫をすると良いでしょう。

顔に髪が触れると、それも肌への刺激となります。前髪は短く切る、ピンでとめる、顔に髪が触れないように髪を結ぶなどヘアスタイルを整えることが大切です。

さらに、チョコレートを食べるとニキビができる、という話を聞いたことがある方もいるかと思いますが、チョコレートはニキビを作るというよりは炎症を悪化させてしまうということが研究で明らかになっています。ニキビができているときは、チョコレートは我慢したほうが良さそうです。

4.ニキビ痕(ニキビ跡)の治療法

ニキビ痕が残らないようにするには、ニキビ予防が大切です。しかし、それでもニキビ痕が残ってしまった場合、自然に治すことは難しく、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。

医療機関で治療を受ける場合は、どのような治療法があるのでしょうか。
ここでは、ニキビ痕の治療法について詳しく解説します。

4-1.フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、皮膚の表面へ細かく点状にレーザーを照射します。皮膚に細かい穴をあけたり、熱を与えたりして傷を治そうとする細胞を活性化させることで、ターンオーバーやコラーゲンの生成を促します。そうすることで肌の凹凸を滑らかにすることが可能です。

4-2.ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸マクロゴールという薬剤を顔に塗布して、肌表面の古い角質を取り除き、ニキビやニキビ痕などの肌荒れなどを改善する治療です。

肌に塗布した薬剤が角質層から表皮まで浸透して、肌のターンオーバーを整えます。これにより新しい皮膚の再生を促して、肌のくすみや毛穴の開き、黒ずみなどを改善し、ニキビやニキビ痕の原因となるアクネ菌を取り除くことが可能です。

4-3.イオン導入

イオン導入は弱い電流の力で塗布した化粧品などをイオン化し、肌に有効成分を吸収しやすくします。

イオン導入でよく使用されるビタミンCには強力な抗酸化作用があり、活性酸素を除去できるため、赤黒いニキビ痕に有効と言われています。赤みの強いニキビ痕(ざ瘡後紅斑)にも効果的で、皮脂の分泌を抑制する働きもあるのでニキビ予防も可能です。

4-4.外用薬

炎症後に赤みが残り、色素沈着を起こしているニキビ痕には、外用薬による治療も有効です。

外用薬には保湿や血行促進、抗炎症などの効果や、ニキビの炎症を抑えたり色素沈着を改善したりできる「ビタミンC誘導体」、他にも「ビタミンE」「レチノイド(ビタミンA)」などが用いられます。

また、必要に応じて内服薬が処方されます。ニキビ痕だけでなく、ニキビができた段階で皮膚科を受診し外用薬を使用することも、ニキビ痕を残さないためには大切です。

5.まとめ

ニキビ痕が残ると肌に赤みや色素沈着が残り、ひどい場合はクレーターやケロイドになる場合があります。色ムラや凹凸のない肌を目指すなら、ニキビ痕はなるべく残したくない肌トラブルですよね。

ニキビ痕のないキレイな肌を目指すなら、まずはニキビ予防から始めましょう。万が一ニキビ痕が残ってしまったら、自然治癒は困難です。自分でどうにかしようと肌を触るのではなく、皮膚科を受診して適切な治療を受けましょう。

     

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