シミ・美白

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多くの方を悩ますシミの種類とその原因について解説します!

シミは美容に関する悩みとして、常に上位にあがります。色や大きさによっては、思った以上に目立つことがあり、本来の年齢よりも老けて見られてしまう要因となるため、どうにか解消したいと考えている方も多いのではないでしょうか?今回は、シミの原因や種類についてご紹介します。

監修:内田 敬久 先生(うちだ皮膚科クリニック 院長 / 皮膚科専門医)

 

1.顔のシミの主な種類とは?

シミができる原因は様々で、種類によって性質や治療方法が変わってきます。中にはシミのように見えて、いぼやアザ、悪性のシミ(悪性黒色腫)であるケースもあるため、自身で単純なシミだと勝手に判断するのではなく、医師に診断してもらう方が安心です。シミにもいくつかの種類があり、また原因を知っておくことで、普段の生活でのケアにも繋がります。ここでは、シミの主な種類について、紹介していきます。

1-1老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑は、顔面、手背、前腕などの日光(紫外線)に当たりやすい部分に生じます。40~60歳代で出現しやすく、色は皮膚色のもの、茶色、黒色があり、色素の濃淡も淡いものから濃いもの、更に大きさも小さいものから大きいものまで様々です。

紫外線に長期的に繰り返しさらされることで、皮膚が老化してしまい、色素を作る細胞が活発になることでシミを作ります。シミのできた表皮は、メラニンを多く含む細胞が増えたり、年齢を重ねることで肌にメラニンが溜まったり、メラニンの分解ができなかったりしている状態です。また加齢に伴うターンオーバーの低下なども発生原因となります。

美容医療では、Qスイッチレーザー、光治療(IPL)が多く行われています。

1-2雀卵斑(ソバカス)

雀卵斑は、俗にソバカスのことで、両頬から鼻などの顔面の中心部に散らばって存在する淡褐色の色素斑です。幼少期から出現し、思春期で目立つようになり、色白の方に見られる傾向があります。

中年以降に生じた場合は、ソバカスではなく小さな老人性色素斑の可能性があります。

雀卵斑は、遺伝性があるため治療を行っても再燃することがあります。美容医療の治療では、光治療(IPL)やQスイッチレーザーが用いられます。

1-3炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、表皮の色素細胞が炎症によって活性化することで発症します。接触性皮膚炎(かぶれ)やニキビなどを繰り返した後に、同一部位にシミが生じるのが特徴です。通常数ヶ月から半年ほどで自然に治癒していきます。美容医療では、炎症の原因を確実に除去して炎症を抑える治療を行います。日焼け止めや美白化粧品が併用されることもあります。

1-4肝斑

肝斑は、30~40歳代の女性に多く、左右対称性に目の下、両頬に好発する褐色の色素斑です。発症は後天性で、女性ホルモンによる色素細胞の活性化が大きな原因とされています。妊娠やピルの服用によっても発症しやすくなり、閉経後には自然消失することが多いです。

また、紫外線や擦るような洗顔でも悪化するとされているため、日ごろから紫外線のケアや洗顔の刺激を減らすことが重要です。

美容医療では、美白用外用剤やイオン導入、肝斑用のレーザー治療などが行われています。

シミの種類についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください↓

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2.シミを生み出す原因とは

前述の通り、シミには様々な種類があり、それぞれ違った原因があります。自然と消えないものが多く、ほとんどの場合、美容医療による治療が有効です。

とはいえ、シミができる原因を知ることは、シミのケアをするうえで大切です。なぜシミができるのかというメカニズムを正しく理解しておきましょう。

2-1紫外線

紫外線を浴びると表皮に存在する色素細胞内でチロシナーゼという酵素が活性化して、メラニン色素が生成されます。それが、表皮の角化細胞に受け渡されることで、紫外線から細胞を守ろうとする働きによって、皮膚の色が黒くなるのです。

長期間繰り返し紫外線を浴び続けることで、肌がダメージを受けてしまい、再生能力が低下し始めます。そうすると、メラニン色素を外に排泄する力が弱くなってしまいます。

2-2ターンオーバーの乱れ

皮膚の細胞は、約45日周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返します。紫外線を浴びて作られたメラニン色素も古い細胞とともに剥がれ落ちていきます。

しかし、年齢を重ねるにつれて、このターンオーバーの周期が遅くなるため、古い皮膚が剥がれ落ちるまでに時間がかかるようになってしまうのです。また、他の要因が重なって、垢の部分が剥がれ落ちることなく蓄積してしまい、硬い皮膚へと変化することで、シミが目立つ場合もあります。

2-3活性酸素

活性酸素もシミができる原因のひとつです。活性酸素が発生する原因には、生活習慣が密接に関係しており、紫外線やストレス、大気汚染、タバコ、食品や化粧品などの添加物によって生み出されると言われています。

体内や皮膚表面で発生した活性酸素は、色素細胞を刺激してメラニン色素の生成を促進し、シミができやすくなるのです。

2-4炎症反応

炎症後色素沈着によるシミのように、傷や虫刺され、ニキビなどによる炎症反応も、色素細胞が刺激されて、メラニン色素を生み出す要因となります。

2-5肌を触るクセ・ゴシゴシ擦るなどの習慣

洗顔やスキンケア、メイクなど、日常の中で意外と肌を擦ったり触ったりしています。顔を触る・頬杖する癖はありませんか?物理的な刺激によっても色素細胞が活性化して、メラニンを生み出すことがあります。

2-6女性ホルモン

女性ホルモンの変化もシミに影響することがあります。妊娠中や出産後、閉経時(更年期)など女性のライフイベントに重なって、女性ホルモンはバランスが崩れやすくなります。バランスが崩れることで、一時的にメラニン色素の生成量が高まると考えられおり、シミが増える要因となっているのです。

中でも、女性ホルモンの乱れは、肝斑によるシミに関係しているとされています。

 

3.シミによく似たアザ

アザとは生まれつきや生後間もないころに発生する、周りの皮膚と違った色に変化した状態を指します。種類も様々で、シミに似たものもあるため、ここではアザの主な種類について紹介します。

3-1太田母斑

太田母斑は、額や目の回り、頬、鼻など顔の片側に生じる青アザを指します。生後半年以内に見られることが多く、思春期に色が濃くなることもあります。

太田母斑の色は主に青紫色から灰青紫色であるため、他のシミと似ていることから診察・診断が難しいものです。ただのシミだと思っていても淡褐色斑に青紫色が混じっている、点状の色素斑が混じている、といった場合は太田母斑である可能性があります。

またQスイッチレーザーでないと治療が行えないため、気になる方は医師による診断をおすすめします。

3-2 ADM

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は太田母斑と似たアザの一種です。特徴としては男性よりも女性の方が10倍の発生率となっており、20歳代以降にあらわれます。

治療方法としては太田母斑と同じくQスイッチレーザーが効果的で、美白剤や光治療ではアプローチできません。

3-3 扁平母斑

扁平母斑は皮膚の浅いところにメラニンが増えて発生する茶色のアザを指します。生まれつきのケースが多いですが、思春期になって発生する場合もあります。

悪性化することはほとんどないため、見た目を解消するための治療がメインです。Qスイッチレーザーが第一選択の治療方法となりますが、再発しやすいのも扁平母斑の特徴です。

3-4 異所性蒙古斑

生後1か月ごろまでの赤ちゃんのお尻や腰に出現する青アザを蒙古斑といい、日本人のほぼ100%に見られます。ほとんどの場合は自然に消えるため、特に治療は必要ありません。ただ蒙古斑でも、まれにお尻や腰以外の場所に青アザが出現する場合があり、それを「異所性蒙古斑」といいます。

異所性蒙古斑は蒙古斑と比べて自然に消えにくいものの、遅くとも成人までに消えることがほとんどです。

しかし衣服で隠れない露出部に発生した異所性蒙古斑は、希望によって治療を行う場合もあります。

 

4.悪性のシミなど(皮膚がん)

中にはシミによく似た悪性のシミであるケースもあるため「害はないだろう」「放置しても大丈夫だろう」と自分で判断せずに、お医者さんに診てもらいましょう。ただのシミだと勘違いして治療しなかったことで、のちに大変なことに…といった場合もあるため注意が必要です。

ここではシミによく似た悪性のシミについて紹介します。

4-1悪性黒色腫(皮膚癌)

悪性黒色腫は、皮膚を構成する細胞から発生する皮膚癌の一種で、黒色腫またはメラノーマと呼ばれることもあります。

メラニンを生み出す色素細胞、母斑細胞(ほくろの細胞)が悪性化した腫瘍と考えられており、早期の場合は普通のほくろと区別することが非常に難しいです。少しでもおかしいと思われるほくろがあった場合は、自分で判断せずに、医療機関で受診することをおすすめします。

4-2薬剤の作用によるシミ(固定薬疹)

固定薬疹とは、特定の薬を飲んだときに同じ場所に発疹が現れるアレルギー症状のひとつで、体に赤紫の発疹が突然できるのが特徴です。

原因として多い医薬品は、鎮痛剤の炎症を抑える作用がある消炎鎮痛薬(特に非ステロイド系)や解熱剤、抗生物などがあげられます。また、市販薬や漢方でも発生する場合があります。

固定薬疹だと気づかずに何度も同じ薬を服用することで、徐々に湿疹の場所に色素沈着が起こり、シミと勘違いしたり、発疹の出る範囲が全身にひろがったりすることもあります。発疹。疼痛などの症状を繰り返すシミの場合、薬によるアレルギーの可能性があるため、処方医師、薬剤師に伝えましょう。

 

5.まとめ

様々なシミの種類や性質、原因について紹介してきました。今回ご提示したように、シミの種類によって治療方法が異なるため、医師に診断してもらうことをおすすめします。適切な医療機器などによる治療によって、シミを減らすことも可能なため、まずは、美容医療を行っているクリニックを受診してみましょう。

 

参考図書

美容皮膚科ガイドブック 第2版:川田 暁

     

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