スキンケア

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肌が乾燥する原因は?乾燥する仕組みや乾燥対策・正しいスキンケア方法について解説

監修医師:福澤 深雪 先生(みゆきの坂風上がりクリニック 院長 / 皮膚科学会会員)

歳を重ねるにつれて、肌の乾燥が気になりだした人もいるのではないでしょうか。スキンケアをしているのに肌が乾燥するという人は、スキンケアの仕方が間違っているかもしれません。肌の乾燥を改善してうるおいのある肌を目指すには、まずは肌が乾燥する仕組みや原因を知り、乾燥対策や正しいスキンケアをすることが重要です。

肌は、日々のお手入れで作り上げていくものです。正しいスキンケアを行って、うるおいのある肌を目指しましょう。

監修:福澤 深雪 先生(みゆきの坂風上がりクリニック 院長)

1.肌が乾燥する仕組みは?

肌は、一番上から「表皮」「真皮」「皮下組織」という層構造になっています。そのうちの表皮は4層構造になっており、表皮の一番上は「角質層(角層)」と呼ばれています。

角質層には角質細胞と呼ばれる細胞が重なっていて、その間をセラミドなどを含む細胞間脂質が埋めています。これにより、細胞間脂質が角質細胞同士をしっかりつなぎ合わせ、肌の内側から水分が蒸発するのを防いだり、外部の刺激から肌を守ったりすることができます。これが肌のバリア機能です。

乾燥は、何らかの原因で肌の水分と皮脂が減少することにより、うるおいがなくなることで引き起こされるのです。

2.肌の乾燥が進むとどうなる?

角質層の主な働きは、水分と柔軟性を保つ「保湿機能」と紫外線や摩擦、アレルギー物質といった外的刺激要因を防ぐ「バリア機能」です。

肌が乾燥するとターンオーバーが乱れてしまい、未熟な角質細胞が作られます。未熟な角質細胞は、保湿機能・バリア機能が十分ではないので、肌の乾燥がどんどん進んでしまいます。肌の乾燥が進むと、かさつき・肌あれを引き起こし、乾燥じわの要因にもなります。

3.肌が乾燥する原因

肌のバリア機能が低下すると、肌の乾燥や肌トラブルを起こしやすくなります。なぜ肌の乾燥が起きるのでしょうか。ここでは、肌が乾燥する原因を解説します。

3-1.間違ったスキンケア

洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使うと、汚れだけではなく肌のうるおいに重要な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥を引き起こす原因となります。

また、クレンジング剤が適切な量でなく少なすぎる場合や、洗顔料を良く泡立てずに洗顔すると、肌をゴシゴシこする原因となり摩擦が生じます。この摩擦により角質層が傷つけられると、バリア機能が低下し、肌の水分が保持できず乾燥してしまいます。

さらに、洗顔後の顔の拭き方にも気を使うと良いでしょう。肌をこするような強い拭き方をしてしまうと肌に摩擦が生じ、乾燥を引き起こす原因になるため注意が必要です。

3-2.紫外線

紫外線ダメージが蓄積すると、肌のターンオーバーに影響を与えます。これにより、十分に成長していない未熟な細胞が作られます。未熟な細胞は肌の水分を十分に保持できないため、うるおいが不足し、バリア機能が正常に働きません。そのため、肌の乾燥を招いてしまいます。

紫外線にはUVAとUVBがあり、日焼けの時に肌が赤くなる要因がUVA、肌が黒くなる要因がUVBです。UVBは夏に向けて増加して冬に減少していく一方で、UVAは一年を通してあまり量に変化がありません。そのため、紫外線対策は毎日行うよう心がけることが大切です。

3-3.加齢

年齢とともに肌の機能が低下し、コラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸など、肌のみずみずしさを保つ成分が作られにくくなります。そのため肌の水分量や皮脂量が減少し、肌の乾燥を招きやすくなります。

また、代謝が低下することに加えて肌のターンオーバーも乱れがちになるため、肌が乾燥しやすくなってしまうのです。

3-4.生活習慣の乱れ

喫煙や乱れた食生活、睡眠不足など、生活習慣の乱れは肌のうるおい不足を招きます。

喫煙によって体内に入ったタバコの煙は、活性酸素を産生します。細胞の酸化を促す活性酸素は、肌にダメージを与える要因になります。

また、食生活の乱れや疲労、睡眠不足、ストレスも、肌へのダメージを蓄積させる要因となります。体内のバランスが崩れてしまうと、ターンオーバーの乱れが起こり、肌のうるおいが保持できなくなり、乾燥肌の原因となるので注意が必要です。

3-5.湿度

夏場の冷房や冬場の暖房、またはストーブは室内の湿度を大きく低下させる場合があります。湿度が低下すると空気が乾燥するため、エアコンの風に直接当たらないよう気をつけましょう。

湿度の低い場所に長くいると、肌の水分が奪われてしまいます。空調のきいた部屋に長時間いる場合は、できるだけ保湿するよう心がけることが大切です。

4.乾燥を予防するための対策

肌の乾燥を防ぐには、日ごろからの乾燥対策が重要です。乾燥の原因が一つでも当てはまるなら、すぐに改善しましょう。ここでは、どのように乾燥対策を行うと良いのか解説します。

4-1.正しいスキンケア

必要以上に肌をゴシゴシこすると、肌に刺激を与える恐れがあります。スキンケアの仕方を見直して、肌のうるおいを奪わず、与えるようなスキンケアを心がけましょう。

4-2.紫外線対策

紫外線によるダメージは大きく、蓄積されてしまいます。また、UVAは肌の老化を進める恐れがあるため、日焼け止めは毎日塗るようにしましょう。

室内で過ごす場合でも、窓から紫外線が入るため、日焼け止めは必須です。外出時は、日焼け止めはもちろん、日傘や帽子を使用する、肌の露出を控えるなど、紫外線を遮断できるような対策がおすすめです。

4-3.正しい生活習慣

食生活の乱れや睡眠不足など生活習慣の乱れは、肌のターンオーバーが乱れる原因になります。食事は栄養バランスを考えて、摂取することが大切です。朝食を抜く、インスタント食品やファストフードばかりを食べるなど、偏りのある食生活は見直すよう心がけましょう。

また、夜更かしは身体に疲労が溜まり、睡眠不足になります。睡眠不足はターンオーバーが乱れて肌トラブルにつながる恐れがあります。十分な睡眠を確保できるように、夜更かしは避けてください。

ほかにも、適度な運動や簡単なストレッチ、入浴、アロマなどはストレスの軽減につながり、入眠しやすくなります。自分が取り入れられそうなことから始めるといいでしょう。

4-4.湿度の調整

夏場は冷房、秋冬は外気や暖房による湿度の低下に気をつけるようにし、できるだけ長時間の使用を控えましょう。加湿器をつけたり、濡れたタオルや洗濯物を部屋に干したりすると、部屋の湿度を上げることができるので、おすすめです。

5.正しいスキンケア方法を解説

乾燥肌を改善するには、しっかりと保湿することがとても大切です。しかし、毎日スキンケアをしているからと言って、やり方が間違っていては意味がありません。ここでは、正しいスキンケア方法を解説します。

5-1.クレンジング・洗顔は優しく丁寧に

クレンジングは使用量を守って活用することが大切です。肌をこすらないよう、落ちにくいアイメイクはポイントリムーバーであらかじめ落とすようにしましょう。

洗顔料はしっかりと泡立て、顔を洗うときに肌に触れないようにすることが大切です。ネットを使用すると、きめ細かく濃密な泡が作りやすくなります。また、泡で出てくるタイプの洗顔料もおすすめです。泡の弾力を利用して優しく洗い、肌に泡が残らないように、ぬるま湯で優しく洗い流してください。

5-2.保湿は手に肌が吸い付くまでしっかりと

化粧水は手で塗り、しっかりとハンドプレスして肌になじませます。コットンは肌をこすってしまう可能性が高いので、手で塗るのがおすすめです。乾燥が気になる部分には、化粧水を重ね付けしましょう。肌が手に吸い付くようであれば、しっかり保湿できています。

化粧水で肌が保湿できても、乳液やクリームを省いてはいけません。化粧水のあとは乳液やクリームで、肌の水分が蒸発しないように保護することが大切です。乳液だけでは乾燥する人はクリームを使用し、保湿効果を高めましょう。

乾燥肌の改善には、自分に足りていない保湿成分を補うケアが大切です。肌の透明感を感じられないなら、肌にうるおいを与える化粧品を選びましょう。うるおい成分配合の化粧品で、しっかりとうるおいを与えるケアが大切です。夕方に肌の乾燥が気になる場合は、うるおいをキープする力が不足しています。油分を与えて、キープ力を強化するケアを加えてみてください。

6.まとめ

肌の乾燥には様々な原因がありますが、どれも予防することができます。乾燥の原因を取り除き、正しいスキンケアでしっかりと保湿を行えれば、うるおいのある肌を目指すことができるのです。

乾燥がひどいからと言って、これが自分の肌質だからとあきらめる必要はありません。自分に必要な保湿成分をプラスして、うるおいを与え、キープするケアを行いましょう。

     

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