ほくろ・いぼ

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首のイボは何でできるの?気になる原因やイボの種類・治療法などを解説!

監修医師:佐藤 薫 先生(かおるクリニック 院長 / 形成外科専門医)

首にイボがあると気になりますよね。若いころにはイボがなかったのに、最近気づいたらできていたという人もいると思います。
首のイボはどうしてできるのでしょうか。この記事では首のイボができる原因や注意が必要なイボ、イボの予防法、治療法を解説します。

監修:佐藤 薫 先生(かおるクリニック 院長 / 形成外科専門医)

1.首のイボは何でできるの?原因は?

イボにはウイルス性のものと、非ウイルス性のものがあります。世間一般的に「イボ」と言われているのは、非ウイルス性のものが多いです。

首のイボは非ウイルス性のアクロコルドン・スキンタッグなどが多く、イボができるメカニズムはまだはっきりとわかっていません。しかし、イボができやすくなるような刺激を避けることが、予防には大切です。ここでは首への刺激となる原因を解説します。

1―1.加齢

加齢によりイボはできやすくなります。加齢が進み、肌がダメージを受けやすくなると細胞が過剰に増殖し、肌表面が盛り上がることでイボとなります。年齢を重ねると紫外線やホルモン、ストレスなどの影響で、いろいろなダメージを受けることにより、イボができる可能性が高くなります。また、加齢による水分不足で肌が乾燥すると、バリア機能が低下しダメージを受けやすくなるため、イボができやすくなります。そのため、首のイボは加齢とともに増える傾向があるのです。

1-2.摩擦

アクセサリーやタートルネックなどの衣服を着たり、着用して動いたりする際に起こる摩擦よる刺激は、積み重なると首のイボの原因となる可能性があります。

首以外にも、脇の下、胸、横腹、鼠径部(そけいぶ)などが、イボができやすい部位と言われています。衣服や下着、動作による摩擦が起きやすい場所はイボができやすくなるので、締め付けの強い衣服や下着には注意が必要です。

1-3.紫外線

紫外線による肌ダメージでターンオーバーが乱れると、イボができやすくなります。ターンオーバーが乱れると、すみやかに排出されるはずの古い角質や皮脂、老廃物が肌に蓄積するようになります。これがイボとなってしまうのです。

また紫外線は肌に大きな損傷を与え、肌が老化するスピードを加速させます。肌の老化が進むと、イボができやすくなるため、紫外線は肌に大きな影響を与える要因の一つと言えるでしょう。

1-4.肥満体質

肥満体質の人は、首のイボができやすい傾向があります。肥満によって首の皮膚がたるみ、たるんだ部分が擦れると刺激となるためです。

2.首のイボってどんなもの?

首に見られる代表的なイボの種類は、形で分けるか、組織で分けるかにより区別、分類が変わります。一般的にアクロコルドン、スキンタッグ、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)などと呼ばれ、見た目や大きさが異なります。組織で分けると、軟性線維腫または脂漏性角化症のどちらかとなります。主に軟性線維腫がアクロコルドン・スキンタッグと呼ばれ、脂漏性角化症が老人性疣贅と呼ばれます。

アクロコルドンは、小さくあまり盛り上がっていない褐色のイボを指します。スキンタッグはアクロコルドンより少し大きく、皮膚から飛び出しているのが特徴です。軟性繊維腫は、直径5㎜を超える大型のイボを指して呼ぶ場合が多いです。アクロコルドンとスキンタッグは20歳代から徐々にでき始め、中高年以降になると目立ってくることがあります。

3.こんなイボには要注意

イボのほとんどは良性のため、放っておいても問題ないでしょう。しかし、まれにウイルス性のイボや悪性腫瘍の場合があります。その場合は、皮膚科への受診と適切な治療が必要となるので注意が必要です。

ここでは、どのようなイボに気をつけたらいいのか解説します。

3-1.ウイルス性のイボ

ウイルス性のイボは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)があり、小さな傷口などから皮膚にヒトパピローマウイルスが入り込み、感染することで生じます。

皮膚の傷口から入ったウイルスは、表皮の一番下にある基底層まで到達し、細胞の核の内側に入り込みます。ウイルスはしばらく潜伏していますが、だんだんと増殖して皮膚を押し上げられるとイボになります。

尋常性疣贅は主に手の指や足の裏などにできやすく、丸く盛り上がった形をしていて、表面がザラザラしたものやツルツルしたものがあります。

扁平疣贅は主に顔や腕、手の甲、膝から下などにできやすく平たい形をしています。色は肌と同じ色や茶色で、20~40歳代の女性に多く見られます。

3-2.悪性腫瘍

イボとよく似た皮膚から盛り上がったしこりは悪性腫瘍の場合があります。その代表例が有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)です。

高齢者の顔や手の甲など、紫外線を浴びやすい部位にできやすく、また火傷をしたことのある部位や、できものを繰り返している部位などにできる場合があります。

皮膚から盛り上がったしこりになるので、初期はイボと間違われることがあります。しかし擦れると傷になって表面がジクジクしたり、かさぶたになったりするので、このような症状が現れたらすぐに皮膚科に受診しましょう。

4.首にイボをつくらないための予防法

イボができてしまったら、これ以上増やさないように予防することが大切です。なるべく肌への刺激を避けるように、対策を行いましょう。

ここでは首にイボをつくらないための予防法を解説します。ちょっとした心がけでできることばかりなので、ぜひ実践してみてください。

4-1.紫外線対策

紫外線による肌へのダメージは大きく、蓄積されていきます。季節問わず1年中降り注いでいるので、紫外線対策は毎日行うように心がけてください。

日焼け止めを塗るのはもちろんですが、それ以外にも帽子や日傘を利用する、肌を露出しないなど、紫外線対策は様々な方法があります。首周りは紫外線対策を忘れやすい部分なので、紫外線が当たらないよう意識することが大切です。

4-2.摩擦を避ける

タートルネック、マフラーなど、首周りに身につけるアイテムが首に刺激を与えてしまい、イボができやすくなってしまうのではと気になる方もいるかもしれません。しかし日常生活において、それらのアイテムがイボのできる原因になる訳ではありません。

ただし、首への摩擦はイボができる原因にはなり得るので、着脱時に刺激を与えないよう気をつけましょう。また冬は肌の乾燥が進み、刺激を受けやすくなるため、特に意識してください。

4-3.保湿

首の乾燥やダメージを防ぐため、スキンケアによる保湿をしっかりと行いましょう。スキンケアで使用している保湿剤は、顔だけでなく首まで塗ることが大切です。

また、体を洗う際のボディソープを低刺激の石鹸に変えるのも、肌への刺激を避けられておすすめです。

ただし洗いすぎは必要な皮脂を取り除いてしまうので、乾燥が気になる人は保湿成分入りのボディソープを選んだり、ボディクリームを使ったりして保湿し、乾燥しないよう気をつけてください。

5.首にイボができたら?治療法をご紹介

もし、首にイボができてしまったら、医療機関で治療を受けることができます。首のイボの治療にはどのような治療があるのでしょうか。

ここでは首のイボの治療法を紹介します。

5-1.レーザー

水分に吸収される炭酸ガスレーザーやEr:YAGレーザーなどが使われます。イボができやすいといわれる部位にレーザーを照射すると、皮膚の細胞内にある水分に反応して、熱エネルギーが発生し組織を削ります。この作用を利用してイボの治療に用います。

レーザーでの治療はメスを使わないため、縫合や抜糸の必要がありません。

5-2.液体窒素による冷凍凝固術

液体窒素による治療は、患部にマイナス196℃の液体窒素に浸した綿球を当て、急激に凍結し細胞を死滅させます。凍結により皮膚の細胞ごと破壊するため、この治療法の第一選択はウイルス性のイボですが、軟性線維腫(スキンタッグ)などのイボの治療も適応に含まれます。

液体窒素によるイボの治療は、傷痕が残り炎症後色素沈着が起こりやすく、治療に数回かかる場合があります。また、基本的に麻酔を使用しないため、痛みを伴うことがあります。

5-3.手術用のハサミによる切除

小さいイボなどは手術用または医療用ハサミで切除することもあります。その場合は麻酔を行うこともあります。切除したあとは小さい傷ができるため、経過観察が必要です。

簡単にできそうだからと言って、自分でハサミを使って切ることはやめましょう。首に傷が残ったり、できた傷が悪化したりする場合があります。イボを切除したいときは、必ず医療機関を受診しましょう。

6.まとめ

首のイボは、肌の乾燥やこするなどの刺激、紫外線対策をきちんと行わないとできやすくなるため、予防に努めることが大切です。また、イボの治療をしたい場合は、自分で切除せず、医療機関で治療を行うようにしましょう。

     

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