ニキビ・ニキビ痕

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【医師監修】赤いニキビ跡(ニキビ痕)やクレーターを消したい!クレーター治療におすすめのフラクショナルレーザーについて解説

監修医師:花房 火月 先生(はなふさ皮膚科 理事長 / 皮膚科医)

ニキビができると気になってしまい、気づいたら手で触っていることはありませんか?あまりニキビを触りすぎると炎症を起こしてしまい、ニキビ跡が赤く残ったりクレーターになってしまいます。赤いニキビ跡やクレーターが残ると、普段のお手入れで肌をきれいにするのは難しくなってしまいます。

赤いニキビ跡やクレーターを治すにはフラクショナルレーザー治療が効果的です。美容医療が初めてという方も、ぜひチェックしてみてください。

この記事では赤いニキビ跡やクレーターができる原因、フラクショナルレーザー治療について詳しく解説します。

1.赤いニキビ跡(ニキビ痕)やクレーターができる原因とは?

 

ニキビができるとつい気になってつぶしてしまうことがありますが、つぶすときれいに治るどころか逆効果になってしまいます。あまり刺激を与えると、赤いニキビ跡やクレーターになりかねないため注意が必要です。

ここでは赤いニキビ跡やクレーターができる原因を解説します。

1-1.赤いニキビ跡

赤いニキビ跡は炎症後紅斑と呼ばれ、これはニキビによる炎症のダメージを修復するときに作られる毛細血管による赤みです。毛細血管が拡張、増殖、損傷することにより肌表面に赤くあらわれ、赤いニキビ跡として残るのです。

炎症の深さによって、自然に消退するものもあれば、長期的に赤みが残る場合もあります。赤いニキビ跡が残ると気になってつい手で触ってしまうかもしれませんが、触ることで肌への刺激となり、さらに悪化させることがあるため注意が必要です。

1-2.クレーター

好発部位は主にこめかみあたりから頬全体で、ニキビの症状が悪化するほどクレーターができやすくなります。クレーターを引き起こさないためには、ニキビが重症化しないよう早期にしっかり治療することが大切です。

2.クレーターには種類がある?

ニキビをつぶしてしまい、今でもクレーターが残っているという方もいるのではないでしょうか?一言でクレーターと言ってもいくつか種類があり、大きさや深さによって異なります。

ここではクレーターの種類について解説します。

2-1.アイスピック型

アイスピックで刺したような、小さく細かい穴のようなクレーターをアイスピック型と呼びます。直径2㎜以下の小さい穴で、目立つ毛穴のように見えるのが特徴です。穴は小さいですが深さのあるクレーターです。

2-2.ローリング型

直径5㎜ほどの楕円形で、境界不鮮明の緩やかな凹みができるのがローリング型です。陥没の程度は浅めですが、大きく目立ちやすいクレーターです。表情や動きによってクレーターが深く見えることがあります。

2-3.ボックスカー型

円形や楕円形の垂直に凹んでいるクレーターがボックスカー型です。小さいものから大きいものまでさまざまで、辺縁がはっきりしているという特徴があります。陥没した形状がくっきりとしているため、目立ちやすいタイプのクレーターといえます。

3.赤いニキビ跡やクレーターの治療法

赤いニキビ跡やクレーターが残ると、自分できれいにするのは難しく、見た目が気になってしまうこともあるかもしれません。肌をきれいに整えるためにも、赤いニキビ跡やクレーターが気になる人は早めに治療を受けることをおすすめします。

ここでは赤いニキビ跡とクレーターの治療法について紹介します。

3-1.赤いニキビ跡の治療法

赤いニキビ跡の治療には色素レーザーがあります。色素レーザーは赤い色素(ヘモグロビン)に吸収される波長を持つレーザーを患部に照射します。そうすることで、拡張した毛細血管を閉塞させて肌の赤みをひかせることができます。

そのほかにも外用薬での治療、光治療・LED治療、ケミカルピーリング、イオン導入などの治療法があります。

LED治療は肌の炎症を抑えてターンオーバーを促進させることで赤いニキビ跡を治療します。ケミカルピーリングは専用の薬剤を使用し肌のターンオーバーを促進します。イオン導入は専用の機器で有効成分をイオン化して、肌の内部に浸透させる治療法です。

3-2.クレーターの治療法

クレーターの治療にはフラクショナルレーザー治療があります。フラクショナルレーザー治療は、肌に小さな点状の熱ダメージを与えて肌の再生を促す治療法です。クレーターの症状にもよりますが、複数回の治療でニキビ跡を目立たなくすることができます。

その他の治療法として、ピーリングがあります。薬剤の種類によってピーリングの深さを調整して治療します。ただし得られる効果はフラクショナルレーザー治療よりも小さいため、クレーター治療にはフラクショナルレーザー治療がおすすめです。次に、フラクショナルレーザーについて詳しく説明します。

4.フラクショナルレーザーとは?

「フラクショナルレーザー」と聞いてどのような治療かすぐにイメージできる人は少ないと思います。またフラクショナルレーザーによる治療に興味はあっても、痛みや副作用が気になる方も多いのではないでしょうか。

ここではフラクショナルレーザーの仕組みや期待できる治療効果、治療の流れなどについて解説します。

4-1.フラクショナルレーザーの仕組み

フラクショナルレーザーは、正常組織を残しながら、マイクロサイズのレーザーを点状に照射するレーザーです。レーザーを照射すると、その領域の線維芽細胞が増しコラーゲン再生が促進され、幹細胞の増殖が促進されます。

そのため、創傷治癒反応によって肌の細胞を新たに入れ替えることができます。

4-2.フラクショナルレーザーの期待できる効果

これらの肌の悩みを解消したい人は美容皮膚科に相談するのがおすすめです。

4-3.治療の流れや適切な治療回数

フラクショナルレーザーでニキビ跡を治療する際、まず洗顔をしてメイクを落とします。洗顔後は医師による診察を行い、患部の症状を確認し、照射をする部位の確認や麻酔の有無を決定します。

次に、麻酔クリームを照射部位に塗り施術を行います。施術後は照射部位が赤くなり、ひりひりと熱くなることがあるため、しっかり冷却します。

照射した部位のメイクは、レーザーの照射条件や経過によって異なりますが、点状のかさぶたができる約1~2日後からメイクが可能です。治療の間隔は1~2か月に1回、症状によって5~10回程行います。

4-4.気になる痛みや治療後の肌状態

フラクショナルレーザー治療はチクチクとした痛みを感じるため、施術前に麻酔クリームを使用してから施術を行います。施術後は1~3日間ほど肌の赤みが残る場合があります。その後は小さい点状のかさぶたができ、施術後7~10日程度で自然とはがれていきます。

治療後、場合によっては火傷や色素沈着となる可能性があります。事前に、これらのリスクをしっかりと理解した上で治療を受けることが大切です。

またフラクショナルレーザー治療は日焼けや妊娠の可能性がある人、内服している薬によっては治療を受けられない場合があります。気になることがある方は診察時に医師に相談してください。

5.まとめ

赤いニキビ跡やクレーターをきれいにしたいと思っても普段のお手入れでは肌を整えるのは難しいでしょう。美容医療のフラクショナルレーザー治療は、赤いニキビ跡やクレーターの他にも、さまざまな肌の悩みに効果が期待できます。気になる方は、早めに美容皮膚科に相談することをおすすめします。

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