【医師監修】ワキの多汗症とは?症状・原因・対策を徹底解説!
ワキの多汗症とは
ワキの多汗症は、医学的には「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」と呼ばれ、ワキから過剰に汗が分泌される状態です。
汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺からの汗は脂質やタンパク質をほとんど含みませんが、アポクリン汗腺からの汗にはそれらが多く含まれています。ワキの多汗症は「エクリン汗腺からの過剰な汗の分泌」が原因であり、アポクリン汗腺からの分泌物が細菌に分解されて特有のにおいを発するワキガ(腋臭症)とは異なる症状です。
ワキの多汗症の症状
汗ジミができる
過剰な発汗により、衣類に目立つ汗ジミができます。特に明るい色の服では目立ちやすく、外見に対する心理的な負担を感じることがあります。
多量の汗によるにおいが気になる
エクリン汗腺から分泌された汗が皮膚の常在菌と混ざることで、酸っぱいにおいやカビのようなにおいが発生することがあります。これはワキガ(腋臭症)のにおいとは異なるものです。
ワキの多汗症の原因
体温の上昇
運動や入浴などにより体温が上がると、体温調節のためにエクリン汗腺から汗が分泌されます。多汗症の方は、体温上昇時に過剰な発汗が起こります。
自律神経の乱れ
交感神経が活発になると汗腺の活動が増加します。ストレス、不安、緊張、更年期などがこの反応を強めます。
味覚
カプサイシンなどの辛い食べ物が痛覚受容体を刺激し、交感神経を活性化させて発汗を促進します。
神経障害
パーキンソン病などが自律神経の機能を障害し、異常な発汗を引き起こすことがあります。精神的な症状を伴うこともあります。
薬の副作用
非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド薬、睡眠導入薬、向精神薬などの副作用として多汗が生じることがあります。症状が現れた場合は医療従事者に相談することが大切です。
感染症
ウイルス感染などで体温が上昇すると、代償的に発汗が増加します。
原因不明
明らかな原因がない場合は「原発性腋窩多汗症」と診断され、対症療法による管理が行われます。
ワキの多汗症の対策
医療機関で治療を受ける
治療の選択肢として、塗り薬・飲み薬、ボツリヌス注射、マイクロ波治療器、胸部交感神経遮断術、外科的な汗腺除去などがあります。症状の重症度、期待される効果、費用などを考慮して治療法が選択されます。
ワキ汗を抑えるグッズを使う
制汗剤や吸水パッドなどで症状を軽減することができます。ストレスが症状を悪化させるため、日頃から予防的な対策を講じることが重要です。
まとめ
過剰な発汗に対する不安は、症状の悪化を招くことがあります。汗に関する悩みを抱えている方は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。複数の治療法がありますので、医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。