ワキガとは
原因やメカニズムを正しく知り、適切な対処法を見つけましょう。
ワキガとは
ワキガ(腋臭症)は、アポクリン汗腺から出る汗によって脇の下に特有のにおいが生じる状態のことをいいます。
アポクリン汗腺から分泌される汗は、最初は無臭ですが、脂質やたんぱく質を含んでいるため、
皮膚の常在菌によって分解されることで、独特のにおいが生じます。
多汗症とワキガは区別されますが、両方が生じることもあります。
ワキガになる要因
遺伝
ホルモン
生活習慣
細菌環境
セルフチェックポイント
以下の項目に複数該当する場合、ワキガの可能性があります。
診断基準
医療機関で行われているワキガ(腋臭症)の診断方法の一例
診断は医師が行います。
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ガーゼテスト法
脇の下に5分間ガーゼをはさみ、医師がにおいを確認する方法です。
※「日本形成外科学会 腋臭症診療ガイドライン2015年」より
グレード評価
医療機関で行われているワキガ(腋臭症)のグレード評価
判定は医師が行います。
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Stage I
まったくにおわない
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Stage II
ワキ汗にはさんだガーゼから、かろうじてわかる
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Stage III
よくかげば分かる程度
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Stage IV
横にいてわかる程度
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Stage V
電車などで人を間に挟んでいてもわかる
※「日本形成外科学会 腋臭症診療ガイドライン2015年」より
ワキガと多汗症の違い
| ワキガ(腋臭症) | 多汗症 | |
|---|---|---|
| 汗腺の種類 | アポクリン汗腺 | エクリン汗腺 |
| 主な症状 | 独特のにおい | 過剰な発汗 |
| 発生部位 | 脇、乳輪、陰部、耳の中など限られた部位 | 全身(特に脇、手、足、顔) |
| 遺伝性 | 高い | 不明 |
| 保険適用 | 手術(剪除法・皮弁法)で、適用と認められた場合 | 一部の治療で、適用と認められた場合 |
※両方の症状が同時に起こることもあります。
日常生活でできる対策
治療と合わせて、日常生活でも工夫できるポイントがあります。
制汗剤の活用
市販のデオドラント製品には、ロールオンやスティック、クリームなどさまざまなタイプがあります。医療機関専売の制汗剤は、持続性が高く、塗り直しの手間を減らせます。
こまめに拭く
汗や皮脂が長時間残ると、においの原因となります。こまめに拭き取る、シャワーを浴びるなどして、清潔を保つことが大切です。
通気性のよい服装
綿や麻、吸湿速乾性のある素材は、汗がこもりにくく、においの発生を抑えることが期待できます。
ワキガパッドの活用
服に貼るタイプや肌に直接貼るタイプ、パッド付インナーなどがあります。薄手で目立ちにくいもの、汗じみやニオイを軽減する抗菌・消臭付きのものなどがあります。
生活習慣の見直し
症状の強さと肉類の大量摂取、香辛料、喫煙などの関連性が指摘されています。生活習慣の改善がにおいの軽減につながる可能性があります。
ストレス管理
緊張やストレスで汗が出やすい人は、深呼吸や軽いストレッチ、アロマの香りなど、ストレス発散や気持ちを落ちつかせる方法をみつけてみましょう。
腋窩多汗症は医療機関で治療できる可能性があります
治療法を知る関連コラム
最適な治療法は、
医療機関にご相談を。
多汗症・ワキガは、決して珍しいことではなく、適切な治療で改善が期待できます。
外科手術だけでなく、痛みが少ない、日常生活に負担が少ないなど、様々な治療法があります。
まずは、皮膚科や形成外科などの医療機関で、症状に合った治療法を相談してみませんか?