治療法を知る
自分に合った治療法を知り、快適な毎日を
医療用制汗剤から手術まで、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、
症状や生活スタイルに合った治療法を選びましょう。
治療という選択肢
セルフケア以外にも、医療機関で治療できる場合があります。
医療機関では、医療用制汗剤から手術まで、症状や希望に応じたさまざまな治療の選択肢があります。
※治療回数はあくまで目安です。個人差があります。
治療法選びの参考
医療機関では、医療用制汗剤から手術まで、症状や希望に応じたさまざまな治療の選択肢があります。
まずは試してみたい方
毎日のケアや服用、定期的な通院が必要ですが、比較的取り入れやすい選択肢です。
痛みのある治療に抵抗がある方
ぬり薬・のみ薬
痛みに弱い方でも受けられる治療法やケア方法があります。
保険適用で治療したい方
ボツリヌストキシン注射・
切開手術
重症度と治療法によっては保険適用の可能性があります。
※詳しくは医療機関にご相談ください。
治療回数を抑えたい方
汗腺そのものを熱で壊したり除去したりするので、長期的または半永久的な効果が期待できます。
傷跡を残したくない方
ボツリヌストキシン注射
切らない治療は傷跡が残りにくいのが特長です。マイクロ波照射は半永久的、ボツリヌストキシン注射は4~9か月ほどの持続効果が期待できます。
ダウンタイムを取れない方
ぬり薬・のみ薬・
マイクロ波照射
治療後すぐに日常生活に戻れる治療や1週間ほどダウンタイムのある治療など、ライフスタイルやスケジュールに合わせて検討できます。
症状別治療
汗のにおい・ワキガ
においの主な原因はアポクリン汗腺から分泌される汗です。
根本的な治療にはアポクリン汗腺を除去する方法が効果的です。
多汗症
エクリン汗腺から多量の汗が分泌されることにより
日常生活に支障をきたす状態をいいます。
エクリン汗腺を除去する治療や汗を出す指令物質をブロックする治療、薬剤で汗腺をふさぐ治療などがあります。
ワキガ+多汗症(両方気になる)
両方の症状がある場合は、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方に
アプローチできる治療が効果的です。
各治療法の詳細
それぞれの治療法について詳しく解説します
※治療の効果に関しては個人差があります。
医療機関専売制汗剤
医療機関専売の制汗剤です。市販の制汗剤と同じように、手軽に使用できます。他の治療と併用されることもあります。
- 手軽に使用できる
- 高い持続性が期待できる
- 効果は一時的(継続使用が必要)
- 皮膚刺激が起こることがある
- 重度の症状には効果が不十分な場合がある
セルニュー デオドラントクリーム(常盤薬品)
Dシリーズ(ケイセイ)
ぬり薬
多汗症の治療に用いられる塗り薬(外用薬)には、塩化アルミニウムやソフピロニウム臭化物などの有効成分が配合されたものがあります。塗った部位では、有効成分によって、汗腺の出口を物理的にふさいだり、汗の分泌を促す神経伝達をブロックして、発汗を抑えます。
- 使用方法がかんたんで継続しやすい
- 保険適用あり
- 施術不要
- 効果は一時的(継続使用が必要)
- 皮膚刺激が起こることがある
- 重度の症状には効果が不十分な場合がある
ラピフォート ワイプ(マルホ)
のみ薬
多汗症の治療に用いられる飲み薬(内服薬)には、抗コリン薬があります。神経伝達物質アセチルコリンの働きを抑制することで、全身の発汗を抑制します。
- 効果の実感が早い(1時間程度)
- 保険適用あり
- 施術不要
- 効果は一時的(継続服用が必要)
- 口渇などが生じる場合がある
ボツリヌストキシン注射
多汗症の治療に用いられる注射治療には、ボツリヌス菌由来のたんぱく質を成分としたものがあります。注射部位では、汗の分泌を促す神経伝達をブロックし、発汗を抑制します。
- 施術時間が短い(約15~30分)
- ダウンタイムが短い
- 重症度によって保険適用あり
- 継続的な施術が必要
- 注射時に痛みを伴う場合がある
マイクロ波照射
マイクロ波を皮膚の上から照射し、汗腺を熱で破壊する治療法です。汗腺の数を減らすことができるので、長期的な効果※が期待できます。
- 皮膚を切らずに汗腺を減らせる
- 長期的な効果が期待できる※
- 保険適用外(自由診療)
- 数日~1週間程度のダウンタイムがある
※Lupin, M., Hong, H. C. H., © O’Shaughnessy, K. F. Long-term efficacy and quality of life assessment for treatment of axillary hyperhidrosis with a microwave device. Dermatologic Surgery, 40(7), 805-807, 2014
切開手術(剪除法・皮弁法)
皮膚を切開し、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を目で確認しながら除去する外科手術です。汗腺の数を減らすことができるので、半永久的な効果が期待できます。
- 保険適用がある
- 半永久的な効果
- 傷跡が残る
- ダウンタイムが長く、日常生活に制限がある(2〜4週間)
最適な治療法は、
医療機関にご相談を。
多汗症・ワキガは、
決して珍しいことではなく、適切な治療で改善が期待できます。
外科手術だけでなく、痛みが少ない、日常生活に負担が少ないなど、様々な治療法があります。
まずは、皮膚科や形成外科などの医療機関で、症状に合った治療法を相談してみませんか?