シワ・小ジワ

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顔のシワを生み出す原因とは?今からでもできる対策方法をご紹介!

監修医師:岩城 佳津美 先生(いわきクリニックIC 院長 / 形成外科医)

年齢を重ねていくと、様々な要因によって少しずつシワができやすくなります。人生100年時代といわれている近年では、少しでも若く見えるように、シワのケアをはじめる方が男女問わず増えています。この記事では、シワの特徴や美容医療で行える治療法をお伝えします。

監修:岩城 佳津美 先生 いわきクリニックIC 院長 / 形成外科医

1.顔のシワの主な種類とは?

シワにはいくつかの種類があることをご存知でしょうか。それぞれのシワの特徴を知り、適したケアを行うことが大切です。ここでは3つの代表的なシワについてご紹介します。

1-1.乾燥ジワ

乾燥ジワは皮膚の構造のうち、表皮にできるシワのことを指します。主に肌の表皮の水分が減少して、乾燥することで生じるシワで、ちりめん状や線状のものが多く見られます。乾燥しやすい目元やほうれい線、口の周りにできやすいのが特徴です。

1-2.たるみジワ

たるみジワは皮膚の構造のうち、真皮にできるシワを指します。主な原因は、肌の乾燥や紫外線によるダメージに加えて、皮膚の真皮を構成する膠原線維(コラーゲン)と弾性線維(エラスチン)の減少、皮下脂肪の減少などによって、皮膚全体がたるむことで生じます。

また、たるみジワは乾燥ジワと比べて深いシワになりやすいため、一度できてしまうと元に戻すのが難しくなります。特に皮膚がたるみやすいほうれい線、ゴルゴライン等の箇所では、上から皮膚がたるんで深いシワができやすいため注意が必要です。

1-3.表情ジワ

表情ジワは、日常生活でよく使われる表情筋の動きによって生じるシワです。主に眉間やおでこ、目尻にできやすいのが特徴で、表情筋が収縮するときに表情ジワが出現します。表情ジワを放置すると年齢を重ねるにつれて深いシワになってしまうケースもあるため、早めからケアを開始することが大切です。

2.美容医療でできるシワを減らす治療

ここでは美容医療で行える、シワを減らす治療についてご紹介します。

2-1.ビタミンA製剤をもちいる

外用のビタミンA製剤をもちいることで、肌のターンオーバーを促し、古い角質層を除去するとともに、コラーゲン生成を促進させる働きや肌の保湿を促します。

主にレチノールやトレチノインと呼ばれるビタミンAの成分が含まれたクリームをもちいます。最低でも1ヶ月ほどの時間がかかりますが、少しずつシワを改善する効果が期待できます。

また、トレチノインの副反応として、ターンオーバーが促されて、角質が落ちやすくなることで赤みやかゆみが生じることもあります。気になる症状があれば医師に相談しましょう。

2-2. 光治療IPL(Intense Pulsed Light)

主に美容医療でシミの治療に用いられるIPL治療は、シワにも効果が期待できます。IPL照射によって真皮上層部が加熱されることにより、コラーゲンを作る線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を促します。

治療時間は15~20分ほどで、肌へのダメージも少ないので、美容医療が初めての方も気軽に受けていただけます。ただし、治療後の肌は敏感な状態になっているため、日焼け止めを塗るなどの紫外線対策、強くこすらない洗顔、しっかりとした保湿ケアなどが大切です。

2-3. 高周波(RF)

強い高周波(RF)を照射する治療方法です。RFを照射すると皮膚の深部で熱が生じ、真皮などに熱ダメージを与えます。この熱ダメージにより肌内部のコラーゲンが縮み、それを治そうと新しいコラーゲンが生成され、シワを減らすことにつながります。

ダウンタイムもほとんどないため、治療直後からメイクすることも可能です。

2-4. HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)は、超音波を点状に照射することで狙った深さに熱ダメージを与え、メスを使わずに皮膚を引き上げる治療です。使用する機器によっては、これまで手術でしか引き上げられなかった筋膜の部分まで、熱を与えることができます。

2-5. フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、細かいレーザー光線を多数の点状で照射するレーザー治療です。点状に熱を与えることで、周囲から速やかに傷が修復されるとともに、肌のコラーゲン生成を促進させシワを減らしていきます。

2-6. 注入療法

注入療法は、シワの凹んでいる部分や筋肉に直接注入剤を注射器で注入する治療です。注入するのは、弾力やハリのもととなるコラーゲンやヒアルロン酸、過剰な筋肉の働きを弱めるボツリヌス毒素などがあります。

主に、たるみシワはシワの溝に沿って、あるいはたるみを引き上げたりする部位にコラーゲンやヒアルロン酸を、表情シワには筋肉内にボツリヌス毒素を注入します。

治療時間は約10~20分程度と短く、個人差はありますがダウンタイムも少ないため、当日からメイクすることも可能です。

3.日常生活で取り入れやすいシワ予防対策

 美容医療を行いながら併用して日常生活でも気をつけたい、シワの予防方法をご紹介します。肌の状態が改善されシワが目立ちにくくなるため、是非試してみてください。

3-1.スキンケア方法の見直し

シワの原因の1つとして、間違ったスキンケアをしてしまっていることが挙げられます。特に顔の皮膚を強く触るようなスキンケアは、できる限りしないことが推奨されています。

以下では正しいスキンケアの方法の一例をご紹介します。

・洗顔の際は、泡を押し当てる程度に。泡立ててから顔に泡を乗せるようにし、顔の上で泡立てない
・メイクを落とす際も皮膚を引っ張るようなコットンの使い方をしない
・水で洗い流すときもあまり手で顔を触らないように水をすくって洗うこと

3-2.睡眠は量よりも質を

肌の状態を良くしておくために、睡眠は大切なポイントです。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、あらゆる体の修復機能に関係していると考えられています。入眠してから3-4時間が一番成長ホルモンの分泌されている時間といわれています。ここで中途覚醒してしまったり、深い睡眠であるノンレム睡眠ができなかったりすると、成長ホルモンの分泌がうまくいきません。肌のためにも睡眠の質を見直していきましょう。

以下では睡眠の質を高める方法をご紹介します。

・シャワーではなくお風呂に浸かる
・入浴してから90分後には就寝をする
・寝る前には、光を暖色にし、スマホのブルーライトは見ない
・寝る前に刺激の強いテレビや動画を見ない

3-3.頭皮マッサージ

頭皮マッサージをすることで、筋膜から頭皮が引き上げられて、たるみによってできてしまいがちなシワを予防する効果が期待できます。

最近では、頭皮マッサージのできる電化製品が販売されているので、マッサージに通えない方も、お風呂上がりなどに自身で頭皮マッサージをすると良いでしょう。製品によっては、フェイスマッサージもできるようなものもありますが、シワやたるみが増える要因にもなりかねないため、製品の用途に限って使用しましょう。

4.まとめ

年齢を重ねていくと若いころに比べ、肌が乾燥しやすくなり、顔の筋力が低下し、長年の表情などによってシワができやすくなります。

そのため少しでも若く見られたいという方は、美容医療による治療の検討や日常生活の中で簡単にできる予防方法を実践してみてください。

医療機関を受診すればより詳しい話を個別でしてもらえますので、シワについてお悩みの方は医師に相談してみましょう

【参考サイト】

https://customlife-media.jp/wrinkle-cause#heading6

https://www.socie.jp/total-beauty-tips/20011002/

https://hajimete-biyou.jmec.co.jp/cause3.html

 

【参考書籍】
美容皮膚科ガイドライン第2版
一週間であなたの肌は変わります:石井美保
あきらめていた「体質」が極上の体に変わる:小林麻利子
皮膚科医が実践している極上肌のつくり方:小林智子

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https://hajimete-biyou.jmec.co.jp/cause3.html

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