キメ・ハリ・肌質改善

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【医師監修】肌を綺麗にする方法とは? 今すぐに実践できるテクニックから綺麗な肌の条件まで解説

監修医師:友利 新 先生(シロノクリニック 他 / 内科・皮膚科)

「綺麗な肌を手に入れたいけれど、何から始めればいいかわからない」、「なるべく早く肌を綺麗にしたい」などの悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。肌を綺麗にするためには、日々のスキンケアだけではなく生活習慣や食習慣などの改善も必要です。どれか1つでも抜けていると、肌を綺麗にすることはできません。

そこで今回は、綺麗な肌の条件から肌を綺麗にする方法まで詳しく解説します。

監修:友利 新先生(シロノクリニック/ 皮膚科医・内科医)

綺麗な肌の条件

綺麗な肌の条件を知ることで、目指すべき目標が明らかになります。綺麗な肌へ向かっているかどうかを判断するためにも、その条件を確認しておきましょう。

次の4つの条件を満たしている肌は、綺麗と感じる傾向があります。

・潤っている
・ハリがある
・キメが整っている
・血色が良い

上記について、どのような状態なのか詳しく見ていきましょう。

潤っている

潤いのある肌には、水分が豊富に含まれています。肌は外側から順に、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」で構成されており、「真皮」に存在するヒアルロン酸が水分を保つことで、潤いのある肌を実現します。

ヒアルロン酸は一般に30代以降に減り始め、少しずつ肌の保水力が失われていくため、より入念なケアが必要です。

ハリがある

肌のハリを支えるのは、真皮にあるコラーゲンやエラスチンなどです。これらは紫外線などの影響で減少するため、外出する際は日焼け止めなどを塗るようにしてください。

またヒアルロン酸と同様、コラーゲンやエラスチンも加齢とともに減少します。

肌のハリが失われると、小じわが増えます。年齢に対して小じわが多いと、実年齢よりも老けて見えるおそれがあるため、紫外線対策は十分に行いましょう。

キメが整っている

「肌のキメ」とは、肌の表面にある細かい凹凸のことです。肌は、膨らんだ部分の「皮丘(ひきゅう)」と、それによってできた「皮溝(ひこう)」という溝でできています。

「肌のキメが整っている」と言えるのは、この凹凸が細かい状態です。

肌が綺麗に見えるだけではなく、シミやしわが目立ちにくくなることで、実年齢よりも若く見える効果も期待できます。

血色が良い

血色が良い肌は、肌への栄養供給が問題なく行われており、毛細血管が透けて見えません。

しかし血流が滞ることで肌が栄養不足になり、毛細血管が透けて青く見えてしまう場合があります。
血行不良は、主に「疲れやすい」、「冷え症」、「身体がむくみやすい」などの症状がある方に多く見られます。

肌を綺麗にする方法① 正しいスキンケア

肌を綺麗にしたい場合は、身体の内側と外側の両方からアプローチやケアをすることがポイントです。まずは、肌を綺麗にするための正しいスキンケアの知識から身につけましょう。

スキンケアの流れ

スキンケアの基本的な流れは次のとおりです。

(1)クレンジングでメイクを落とす
(2)洗顔で残ったメイクや余分な皮脂、不要な角質を洗い流す
(3)柔らかいタオルで顔の水滴を取り除く
(4)化粧水をつける
(5)美容液をつける
(6)乳液を塗る
(7)乾燥しやすい部分にクリームを塗る

このように、汚れをしっかり落としてから保湿ケアをします。

スキンケアの注意点

間違ったスキンケアは、肌の状態を悪化させるおそれがあります。
次の注意点を守った上でスキンケアをしましょう。

・洗顔料は十分に泡立てる
・洗顔の際はぬるま湯を使う
・肌をごしごしとこすらない
・洗顔料が残らないように十分にすすぐ
・傷があるところにはスキンケア用品を塗らない

スキンケア用品ごとの役割

続いて、スキンケア用品ごとの肌に与える効果について詳しく見ていきましょう。

クレンジング

クレンジングは、メイクをすっきりと落とすために使用します。メイクをしたまま寝てしまうと、毛穴に油汚れが溜まることで、ニキビを引き起こす原因になります。

クレンジングには、オイルタイプやミルクタイプ、ジェルタイプなどがあり、それぞれ洗浄力が異なります。
ポイントメイクには洗浄力が強いオイルタイプ、その他の部位にはミルクタイプやジェルタイプなど洗浄力が弱めのクレンジング剤を使いましょう。
メイクの濃さや肌の状態などで最適な使い方があるため、何パターンか試してみることをおすすめします。

洗顔

洗顔は、古い角質や余分な皮脂を洗い流すために行います。
古い角質は自然に剥がれ落ちますが、肌に留まってしまうことがあるため、洗顔でよく洗い流さなければなりません。また余分な皮脂が毛穴に詰まると、ニキビを引き起こすことがあります。

しかし、角質と皮脂はどちらも肌のバリア機能を支える働きがあるため、過剰に落とさないように注意しましょう。

化粧水

肌の外側にある表皮は、4つの層で構成されています。このうち、表皮の最上層にあたる「角質層」に水分を与えるのが化粧水の役割です。

化粧水の多くはヒアルロン酸が含まれており、この成分が角質層に浸透することで、水分を抱え込みます。

乳液

乳液には、肌の表面に油膜を張ることで、角層の水分の蒸発を抑える役目があります。

いくら肌の水分量が多くても、皮脂が不足していると水分が蒸発してしまいます。洗顔後は皮脂が不足しやすい状態のため、化粧水の後に乳液を塗って水分の蒸発を防ぐことがポイントです。

美容液

美容液に含まれている成分は製品によって異なります。

シミのケアに役立つビタミンC誘導体、肌の調子を整えるレチノール、白い肌へと導くコウジ酸やトラネキサム酸などがあります。
予防したい肌トラブルに対応した美容液を選びましょう。

クリーム

クリームには、乳液と同じく肌に油分を与える役割があります。乳液だけでは油分が不足しやすい箇所に、ピンポイントで塗りましょう。

中でも口や目の周りは皮膚が薄いため、他の部位と比べて乾燥しやすい傾向があります。

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肌を綺麗にする方法② 栄養バランスのとれた食生活

身体の内側から肌の状態を整えるために、次のような食生活を心がけましょう。

1日3食。規則正しい食生活

1日に3回の食事を規則正しくとることにより、肌の栄養不足を防ぎましょう。

1日1食や2食の食生活では、肌が栄養不足になる時間帯が長くなるため、それだけ肌の調子が悪化しやすくなります。また、食事を抜くと、次の食事で糖質を過剰に吸収してしまうため、太りやすくなる傾向もあります。

栄養バランスのとれた食事

綺麗な肌を目指すなら、糖質や脂質、タンパク質、ビタミン類、ミネラルなど、さまざまな栄養を十分にとることが大切です。

ビタミン類には、肌の調子を整えるビタミンA、肌の酸化を抑えるビタミンC、血行を促すビタミンEなどがあり、またミネラルには肌を作るために欠かせない亜鉛などがあります。

それぞれの栄養が作用し合うことで結果的に健康的な肌が作られるため、肌に良いからといってビタミン類やミネラルだけを重点的に摂取しても、綺麗な肌にはなりません。

肌を綺麗にする方法③ 良質かつ十分な睡眠

睡眠も肌の調子に大きな影響を与えます。どのような睡眠をとればよいのか、詳しく見ていきましょう。

自分に合った睡眠時間の確保

睡眠不足には、単に睡眠時間が足りていない場合と、睡眠の質が低い場合があります。

睡眠が不足すると、肌の生まれ変わりのサイクル「ターンオーバー」が乱れるだけではなく、血行不良によるくすみ肌も招きます。

一般的には、最低でも6時間は睡眠時間を確保した方がよいと言われていますが、8時間は寝ないとすっきり起きられない人もいるなど、睡眠時間は人それぞれです。

まずは、自分に合った睡眠時間を確保しましょう。

睡眠の質の向上

睡眠時間が足りていても、睡眠の質が低いと結果的には睡眠不足と同じ状態になります。

良質な睡眠とは、浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」を適切な間隔で繰り返す睡眠のことです。これを実現するためには、寝る直前は入浴や激しい運動を避け、静かにリラックスして過ごすようにしてください。

肌を綺麗にする方法④ 適度な運動

適度な運動で血流を促すことで、肌に栄養を供給しやすくなります。運動を取り入れる際のポイントは次のとおりです。

有酸素運動を主軸にする

有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など、酸素を十分に取り込んで行う運動です。

血流を促す効果が期待できます。

工夫して運動を取り入れる

運動する時間を確保できない場合は、通勤時に工夫してみるのもいいでしょう。

例えば、早く家を出て1つ手前の駅やバス停で降りて歩く、階段を使うなどの方法があります。

肌を綺麗にする方法⑤ 美容治療

身体の内側と外側から肌にアプローチした上で、必要に応じて美容治療を受けてはいかがでしょうか。

美容治療は大きく次の2つに分類できます。

起きている症状を改善する治療

ニキビや炎症など、現在自分の肌に起きているトラブルを改善する治療を受けましょう。

悪くなっているところを治すことで、結果として若見え肌になります。

より綺麗な肌へと導く治療

悪くなっているところを改善したら、次は、より綺麗な肌へと導く治療を受けてみるのもいいかもしれません。例えば、シミやしわ、たるみなどを減らしたり、肌に潤いを与えたりする治療があります。

シミやしわ、たるみ、肌の質感などからは、その人の年齢をイメージできます。そのため、肌トラブルが少なければ、実年齢よりも若く見られるようになるでしょう。

まとめ

肌を綺麗にするために、まずはスキンケアや生活習慣の改善、適度な運動、食生活の改善などを心がけましょう。その上で、今起きているトラブルを改善するための治療や、より綺麗な肌へと導く治療を受けてみてはいかがでしょうか。

今回解説した内容を参考に、自身が納得できる綺麗な肌を目指しましょう。

尚、肌質改善に導く治療については、こちらのページで詳しく解説しています。あわせて確認してみてください!

 

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