【医師監修】これってワキガ?ワキのにおいの原因やワキガのチェック方法を知ろう!
ワキのにおいの原因とは
ワキのにおいは、汗・古い角質・皮脂・細菌が組み合わさることで発生します。その原因はさまざまです。
服が生乾き
生乾きの洗濯物は、モラクセラ菌が皮脂や水分を分解することでにおいが発生します。ワキは皮脂が溜まりやすく乾きにくいため、細菌が繁殖しやすい環境です。
汗をかいた服が乾いた
汗そのものには細菌は含まれていませんが、皮膚の常在菌が汗や皮脂と反応してにおいを発生させます。乾燥する過程で細菌が繁殖し、においが強くなります。
疲れやストレス
ストレスによる自律神経の乱れが発汗を増加させます。ストレスによる汗は、通常の汗よりもにおいの原因物質を多く含むとされています。
食生活
肉類、揚げ物、クリーム、バターなどの高カロリー・高脂肪の食事は、ワキのにおいを強くする可能性があります。
なんらかの病気
体臭の変化は病気のサインである場合があります。脂っぽいにおいは脂漏性皮膚炎、甘酸っぱいにおいは糖尿病、アンモニア臭は腎臓の病気や極度の疲労を示している可能性があります。
ワキガ
日本人の約10%がワキガの症状を持つとされています。
ワキガとは
ワキガ(腋臭症)は、ワキから特有の強いにおいが発生する状態です。皮膚にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類の汗腺があり、アポクリン汗腺からの汗にはタンパク質や脂質が多く含まれており、これがにおいの原因となります。
どんなにおい?
日本人のワキのにおいは、ミルク様、酸性、カレースパイス様、カビ様、加熱肉様、洗濯物様、鉄様の7タイプに分類されます。強いにおいは酸性やカレースパイス様の特徴を示すことが多いです。
ワキガ特有のにおいとしては、硫黄臭(温泉のようなにおい)、脂肪酸臭(カビ臭いにおい)、カレースパイスのようなにおいがあります。これらはアポクリン汗腺の分泌量や個人の常在菌によって強さや組み合わせが異なります。
遺伝する?うつる?
ワキガは常染色体優性遺伝の形質です。片方の親がワキガの場合、子どもへの遺伝確率は約50%。両親ともにワキガの場合は約80%に達します。ワキガの方は耳垢が柔らかく湿っていることが多い傾向にあります。
ワキガはウイルスや細菌による感染症ではないため、人にうつることはありません。
いつから発症しやすい?
アポクリン汗腺は第二次性徴の時期に発達するため、10〜15歳の思春期が典型的な発症時期です。
男女どちらが多い?
男性の約9割が他人に気づかれる程度のワキのにおいを持ちますが、ワキガの診断率に男女差はほぼなく、むしろ女性にやや多い傾向があります。
肥満体型だとなりやすい?
一般的なイメージに反して、研究では肥満とワキのにおいの強さに相関関係は認められていません。
ワキガのチェック方法
以下のセルフチェックリストに当てはまるか確認してみましょう。
- 子どもの頃から耳垢が湿っている
- 思春期の頃からにおいが気になっている
- 家族や親戚にワキガの人がいる
- 衣類のワキ部分に黄色いシミがつく
- ストレスを感じると汗が増え、気にするほど悪化する
- 家族や友人からワキのにおいを指摘されたことがある
- 全般的に汗をかきやすい体質である
複数の項目に当てはまる場合は、医師への相談をおすすめします。皮膚科や形成外科がワキガの診療を行っています。
まとめ
ワキのにおいはワキガだけでなく、洗濯方法、食生活、生活習慣など多くの要因から発生します。改善できる要因に対処することで、においが軽減する可能性があります。チェックリストに複数当てはまる方は、一人で悩まず医療機関に相談しましょう。