症状

【医師監修】ワキガの原因はなに?遺伝?年齢?

ワキガのにおいの原因とは

ワキのにおいは、アポクリン汗腺という汗腺から分泌される汗が特徴的で、においが強い場合を「ワキガ(腋臭症)」と呼びます。においは硫黄臭・カレースパイス臭・雑巾臭などと表現され、特定の化学物質が原因となります。汗は本来無臭ですが、分泌源によってにおいが発生します。

汗腺とは?

エクリン汗腺
体温調節や辛い物を食べた時に分泌される汗腺で、ほぼ全身に分布しています。手のひら、足裏、ワキに多く存在します。分泌される汗は98%以上が水で、わずかな塩分・尿素・尿酸・乳酸・アミノ酸を含みます。

アポクリン汗腺
緊張や驚きで分泌される汗腺で、ワキ・乳輪・陰部・外耳道など限定的に存在します。分泌される汗にはタンパク質・脂質・脂肪酸などのにおい前駆体が多く含まれています。

アポクリン汗腺からの汗がにおいの原因に

アポクリン汗腺の汗に含まれる「におい前駆体」が、皮膚常在菌により分解されると、においを発する揮発性成分に変わります。前駆体が多く、常在菌も多いほど、においも強くなります。入浴から時間が経つと常在菌が増殖し、においが強くなります。

ワキガの原因は?

遺伝によるもの

ワキガは常染色体優性遺伝です。両親のいずれかがワキガの場合、子どもへの遺伝確率は50%。両親共にワキガの場合は80%の確率で子どもも発症します。ワキガの人はアポクリン汗腺が大きく数も多いため、汗分泌量が増加します。

年齢は原因になる?

ワキガの発症しやすい時期は10〜15歳の思春期です。第二次性徴によりアポクリン汗腺が発達するためです。思春期にアポクリン汗腺からの発汗が始まると、家族が体臭の変化に気づき、発症認識のきっかけになります。

性別は原因になる?

男性の約9割は他人が気づく程度のワキのにおいを持ち、男性の方がワキのにおいが強いですが、ワキガ発症に関して男女差はほぼなく、若干女性が多いようです。女性はホルモンバランスの変化が起こりやすいため、月経・妊娠・出産時に一時的にワキのにおいが強くなることがあります。

体型は原因になる?

肥満の人は汗っかきなイメージから体臭が強そうと思われがちですが、ワキガと肥満は関連がないことが判明しています。

チェック方法はあるの?

セルフチェックは有効な方法です。耳垢が湿っている、家族にワキガの人がいる、衣類に黄色いシミがつくなどの項目を確認することで、ワキガの可能性を判断できます。

においを軽くする方法は?

食生活

野菜や魚をほとんど食べず、肉類や脂っこいものを多く摂取すると汗がにおいやすくなります。栄養バランスの整った食事を3食摂ることが重要です。

入浴・洗濯

入浴や洗濯の頻度が少ない場合、衣類や肌ににおいの元となる汗などの老廃物が溜まり、雑菌が増殖してにおいを発します。毎日入浴し、一度着た服は翌日に洗うことをおすすめします。

ワキ毛の処理

ワキ毛を処理していない場合、雑菌が繁殖しやすくなるため、こまめな処理が必要です。

ストレス

ストレスや緊張によってかく汗は主にアポクリン汗腺から分泌されます。これがにおいの元になるため、なるべくストレスを回避することが望ましいです。

まとめ

ワキガの原因は年齢や遺伝など自分では改善できない内容が多いですが、生活習慣を変えることでにおいを軽減できる場合があります。自分がワキガかもしれないと不安な場合は、形成外科や皮膚科で診てもらうことをおすすめします。